【地域の市民団体が結びつく】新潟県長岡市で「市民協働フォーラム Meet-UP想結び(おむすび)」開催(新潟県長岡市)
市民活動が盛んな街・新潟県長岡市では毎年、数多くの市民団体が誕生し、活動を続けている。多くの団体が、任意団体として起ちあがり、中には法人化する等、活動そのものを発展させていく団体もある一方、厳しい資金繰りの中、新メンバーの確保や集客などの課題に直面し、継続した活動が困難になる団体もある。こうして、せっかく誕生した市民団体の多くが、起ち上げから数年して解散したり、自然消滅したりしてしまう場合も多い。
個々の団体がそれぞれに活動していくだけではなく、それぞれの団体がお互いに結びつき、お互いの強みを活かしてさらなる活動に結び付けたり、行政やイベント主催者と協力することによって、新しい活動がうまれるきっかけとなったりする。そうすることで、地域に新しい付加価値を提供し、元々地域に住んでいる人々のみならず、外部の人々にとっても、魅力ある地域づくりを興すことに繋がる。
行政関係者やイベント主催者に、新しい市民団体の活動を知ってもらい、新しい繋がりや交流を深めてもらおうと、一般社団法人長岡青年会議所(JC)は7月20日、長岡グランドホテルで、「市民協働フォーラム Meet-UP想結び(おむすび)」を開催した。当日は、41団体200人以上の参加があり、髙見真二副市長や、長岡商工会議所の長谷川和明事務局長等、長岡市や商工会議所の関係者のほか、祭りなどの主催者なども招聘され、誕生したばかりのまだ若い市民団体と交流を深めた。
催しに参加したJCの未来づくり委員会の矢澤貴史委員長は、「長岡にこんな人がいるんだという感想を受けた。(この町も)まだまだ捨てたもんじゃない」と述べ、未来づくり委員会の丸山健二副委員長も、「知らない団体がたくさんあった。知る機会ができて良かった」と満足そうに語っていた。
また、新潟県長岡市でコスプレを軸とした長期継続イベントの創出を行う市民団体「ADVANCE NAGAOKA」(アドバンス長岡)のメンバーとして、当日コスプレをして参加した“トウカイテイオー”さんは、「(長岡市は)街おこし系イベントを結構やっていて凄いな。こういったイベントが増えるといいな」と期待を寄せる。
最前列から、各団体の紹介や、パフォーマンス等を見ていた髙見副市長は、「本当に圧倒された。長岡のコンテンツすごいなあ」と、率直に感想を述べた。
市民の想いを結ぶ委員会の星いづみ委員長は、長岡で新しく生まれている団体が、従来から長岡で活動をしている人たちや、大きな規模で活動をしている団体と繋がりを持ち、活動を披露することで、多くの人に知ってもらい、賛同者を得ることができる。その結果、活動しやすくなるのではと考え、今回の企画を思いついたという。
記者の取材に対し、「多くの団体の方にご参加いただき、交流会では、こちらが促さなくてもどんどん名刺交換や交流が活発に行われていて、感動致しました」とコメントした。「元々団体活動をしている方同士は積極的で、きっかけさえあればあっという間に繋がり、協働が生まれます。このような協働の輪が拡がり続け、いつか、市内外から人が集まるような、長岡花火に匹敵するような、新しい文化が長岡に生まれることを期待しています!」と結んだ。
今回の催しが起爆剤となり、新潟県長岡市に新しい市民協働の芽が生まれることを、大いに期待する。
なお、当日の様子はYouTube動画で視聴できる。
【関連動画】
7月公開例会Meet-UP 想結び
(文・撮影 湯本泰隆)