【往年の名曲?】欧陽非非「Love is over」からの「らぶいず大葉」 妙高ガーデン(新潟県妙高市)が販売

ハウス内で栽培されている大葉

「Love is over」は、1979年7月にリリースされた台湾出身の歌手、欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)のシングル曲で、オリコンチャート1位を獲得したほか、1983年のレコード大賞でロング・セラー賞を受賞した。40代上の方なら、一度は聴いたことがあるはずのお馴染みの曲だ。

その往年の名曲をモチーフにした商品がある。新潟県妙高市の株式会社妙高ガーデン(新潟県妙高市)が販売する大葉だ。その名も「らぶいず大葉」。言うまでもなく、「over」と「大葉」をかけたものだが、同社によると、ツイッターで「らぶいず大葉」に気づいた人が「スーパーで売り場の前を通るたびに欧陽菲菲さんの歌が頭の中から離れない」と呟いていたという。

同社は「唄をイメージし、『愛情込めて作った大葉』という製品のコンセプトをかけたものです。あえて、『らぶいず』をひらがなにすることで 、柔らかいお母さんのようなイメージと、ぱっと見が漢字の『大葉』が強調されていることにより、すぐには気付かれないように工夫しました」とコメントしている。

2022年12月に同社をM &Aした鈴木謙太CEO最高経営責任者によると、このネーミングは先代の代表が思いついたといい、この代表が創業した2005年から「らぶいず大葉」の商品名で販売している。同社のメインターゲットの40代、50代の主婦には世代的に「刺さる」ネーミングといえる。

ユニークなネーミングが目をひく

「らぶいず大葉」は、上越地域内ではスーパーマーケットの「イチコ」、JA運営の農産物直売所「あるるん畑」、新潟市では「ナチュレ片山」で販売しており、東京でも販売している。価格は通常より若干割高な10枚で98円。通常の大葉は10枚88円程度だという。

なお、同社は、農薬が必要不可欠とも言われる大葉の栽培にあって、全国で5か所しかない無農薬栽培をしている画期的な企業だ。一説には、大葉は「農薬のミルフィーユ」とも言われている。土の上の栽培だと、虫が付き、虫を駆除するために農薬が必要となるが、同社は虫が入ってこない完全なハウス栽培にすることで、安全・安心な無農薬の大葉を提供している。

会社の場所は新潟県妙高市だが、長野県との県境にあり、長野県飯山市がすぐ近く。インペックスの東京都まで繋がるガスパイプランが通っていたことから、創業時、ボイラー代がかかる大葉のハウスを建設することになったという。水は井戸水を使用している。ハウスは大型のものが8棟あり、全てを合わせた面積は5000坪。収穫量は1週間で47万枚だという。

同社は「大葉は野菜の中でも脇役であまり目立たない存在ですが、栄養価が高く身体に良い、日本人に欠かせない和のハーブです」と話している。

大型のハウスが8棟並ぶ

(文・梅川康輝)

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