【負債総額推定4,000万円】社団谷小児科医院(新潟県糸魚川市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、医療法人社団谷小児科医院(新潟県糸魚川市、設立2001年8月8日、理事長:谷守正氏)が7月18日、新潟地裁高田支部より破産開始決定を受けた。破産管財人には五十嵐望美弁護士(朝日・五十嵐法律事務所、新潟県上越市)が選任された。負債総額は推定4,000万円。
社団谷小児科医院は1988年1月、個人医院として開業し、2001年8月に医療法人として法人化した事業体。開院当初は糸魚川地区で小児科医院が当医院のみであったこともあり、相応の患者数を確保していた。
しかし、2006年頃に同業者が参入して以降は徐々に受入患者数の減少が見られ、少子高齢化に伴う市場の縮小によって、2020年8月期の事業利益(売上高)は1,486万円にまで減少していた。以降は医院を休業していた模様だが、2018年8月期以降は5期連続の欠損計上となり、度重なる赤字によって債務超過が拡大して資金繰りが逼迫していたことから、事業継続を断念し、今回の事態となった。