【切実な思い】「独自」新潟県糸魚川市の米田徹市長がJR西日本の大糸線存続に関してコメント
新潟県糸魚川市の米田徹市長は7月26日、にいがた経済新聞社の単独インタビューに答え、JR西日本の大糸線の存続について、「JR東日本やえちごトキめき鉄道などとの連携を検討している」などと述べた。
米田市長は、「コロナ禍前に、JR西日本から活性化に向けた取り組みはいかがかという声をいただいた中で、現在、活性化に向けて取り組んでいる状況だ。と言いながらも、協議の場をという提案もいただいいているが、現在は活性化に取り組み、少しでも大糸線の実績を上げていこうということになっている。利用客が少ない厳しい状況の中で、地域では必要だという捉え方をしている。
JR西日本さんは利用客が増えれば便数を増やすと言っていたが、卵が先か鶏が先かということで、我々としては、利便性が悪いから乗らないんだと平行線だったのが、向こうから取り組みたいと声がかかったので、路線の接続を研究し、短縮できないのかとかなどに取り組んでいる。また、イベントを中心にJR東日本やえちごトキめき鉄道など、どこまで他の組織と連携できるかなども検討している」と述べた。
また、観光面について、北陸新幹線の糸魚川駅があるのでそれを活かすためにも、大糸線をなくしてはいけない。関西方面のお客さんや、インバウンドも大糸線kら白馬バレーに入っていく。白馬バレーは、交流人口を拡大できる世界に発信できる資源だ」と語った。
JR西日本が2022年2月に発表した報道発表の内容は、大糸線の南小谷~糸魚川駅間について、利用が1992年度のピーク時から90%以上減少していることから、大糸線利用促進輸送強化期成同盟会内に振興部会を設置し、2022年3月から幅広い議論を行うことになった。
2022年4月のJR西日本の発表によると、大糸線の1日当たりの平均通過人員は、2019年に102人だったのが、2020年には50人に減少。また、大糸線の2018年から2020年の収支は6億1,000万円の営業損失となっている。
2023年1月の定例記者懇談会で、米田市長は「さらに例えば国会議員や県会議員などにも働きかけなどを行いながら、存続のアピールする場を強く広げていきたい」と述ベていた。