【代表は上越市出身の院生】Closer(茨城県)が「ながおか新産業創造センター」に開発拠点を設立

同社の樋口翔太代表取締役、長岡ラボの小黒司友所長はともに長岡工業高等専門学校の卒業生

筑波大学発AIロボットベンチャーである株式会社Closer(茨城県つくば市)はこのほど、新潟県長岡市のベンチャー支援研究開発施設である「ながおか新産業創造センター」(新潟県長岡市)に開発拠点(長岡ラボ)を設立した。2拠点の人員・設備リソースを活用することで、今後の研究開発やロボット導入を推進する。長岡ラボの設置により、長岡のモノづくり企業との連携を強化や、4大学1高専の人材採用の強化を進めていく。

Closerは、食品、化粧品、医薬品(三品)産業を中心とした製造現場が直面する、人手不足や生産能力の課題をAI画像処理、ロボット制御技術で解決することを目指し、設立されたAIロボットベンチャー。今年3月にシードラウンドで1億円の資金調達を行い、4月には日本を代表するスタートアップとして経産省のJ-Startupに1万社から選出された。

AI画像処理・ロボット制御技術をコア技術とし、コンパクトに統合されたロボットパッケージの開発を行っている。現在、食品、化粧品、医薬品(三品産業)の包装・箱詰め領域を中心に自動化を実現する、「つかんで置く」タスクの自動化をメインとしたAIロボット開発を行っている。

長岡ラボは、新潟県長岡市に所在する研究開発施設「ながおか新産業創造センター(NBIC : Nagaoka Business Incubation Center)」に設置される。NBICは、産学連携による研究開発や起業などを支援し、長岡市における産業の創出及び振興を図ることを目的として設立された研究開発・ベンチャー支援施設で、NBICには、多様なロボット研究開発団体・企業が所属している。

新潟県長岡市はモノづくりの町として機械加工、鋳造業、メッキ・表面処理、鍛造業などの基盤産業技術をもった企業に加え、電気・電子機械や半導体などの世界に誇る製造業が集積している。同社の樋口翔太代表取締役は新潟県上越市出身、長岡ラボの小黒司友所長は新潟県長岡市出身で、ともに長岡工業高等専門学校の卒業生。なお、樋口代表取締役は現在、筑波大学大学院博士課程在学中。

新潟県長岡市に所在する研究開発施設「ながおか新産業創造センター(NBIC : Nagaoka Business Incubation Center)」内の長岡ラボ

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