【倒産情報】ガソリンスタンド経営などのニッカ興産株式会社(糸魚川市田海)が新潟地裁より破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、ガソリンスタンドなどを手がけるニッカ興産株式会社(糸魚川市田海、設立1972年10月3日、斎藤司社長、従業員16人)は、7月28日に新潟地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には髙野泰夫弁護士(髙野泰夫法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は2022年3月期時点で1億4,559万円。
1972年10月に日本活性白土株式会社の出資を得て、ガソリンスタンドの運営や生花などの販売を目的に設立創業した事業体。ガソリンスタンドの運営を主体に、「ニッカ園芸」 の店舗名で生花や園芸用品の販売や造園工事なども手掛け、地元企業や一般顧客等を対象と して営業基盤を固めていた。
2001年10月に現住所へ移転し、多角的な経営を背景として、ピーク時となる1982年3月期には約10億円の売上高を計上していたが、その後は市場の縮小や競合激化などによって業況は苦戦を強いられ、2022年3月期の売上高 は2億8996万円にまで減少していた。
2018年3月期以降は5期連続の欠損計上から財務内容は債務超過の状態にあり、以降も業況に好転材料の少ない状況から事業継続を断念し、今回の事態となった。
なお、親会社の日本活性白土についても新潟地裁に破産を申請し同日、保全管理命令を受けている。