【県北豪雨から1年が経過】「防災・減災はハード面だけでなくソフト面も」新潟県の花角英世知事が言及
新潟県の花角英世知事は8月3日、新潟県庁で定例会見を行い、昨年新潟県村上市や関川村などの下越地方を襲った県北豪雨から3日でちょうど1年が経過したことについて、被災地の復旧・復興に対する認識や県としてのさらなる支援などについて語った。
花角知事は「まさに記録的な集中豪雨ということで、時間雨量は関川村で148ミリだった。それにより、村上市では土石流が発生するなど甚大な被害があったが、被害の復旧は着実に進められている。引き続き、国や関係市長村と連携しながら、着実に復旧事業を進めていきたい」と話した。
また、「一方で、避難指示の解除がされていないのが、村上市小岩内地区で、36世帯127人の方には引き続き避難指示が出ているが、まだ雨の恐れもあるし、これは村上市が判断をされると思う。応急の住宅に避難されている方には様々な悩みに寄り添って、地元市長村と連携しながら、丁寧に応援していきたい」と述べた。
さらに、「大雨などの自然災害が拡大している中での県の対応についてだが、これは私が就任以来、『防災・減災対策が県政の1丁目1番地だ』と申し上げてきた。事前の防災対策を進めることが、間違いなく一定程度の被害を抑える減災につながる。国の5か年加速化対策を活用しながら、着実に進めていきたい。こうしたハード面のみならず、防災リーダーや地域住民の避難意識の高さといったソフト面の対策も併せてしっかりやっていかなければならない」と語った。