【農林水産】代替肉など次世代の食を産官学で研究開発、にいがたフードテック研究会が設立

ときめいとで開催された、にいがたフードテック研究会設立総会の様子

新潟県は8月4日、「にいがたフードテック研究会」を設立した。同日に開催された設立総会とキックオフセミナーには、県内の食品関連企業や研究機関から88人が出席した。

新潟県では2016年から「新たな米産業創出技術研究会」を産官学で活動してきたが、同研究会を引き継ぎ、発展させる形で今回「にいがたフードテック研究会」を設立。米を主原料とした機能素材や、植物由来の代替肉などの技術開発を企業や研究期間との連携で目指す。

門脇基二氏

新潟大学の駅南キャンパス「ときめいと」で開催された設立総会には、県内企業や大学などの研究機関から、オンライン参加含めて88人が集まった。

総会の挨拶に立った新潟大学名誉教授の門脇基二氏は「シリコンバレーからスマートフォンなどの革命的な技術が出てきたが、専門家に言わせれば日本の企業も基礎技術としては持っていたという。しかし、いかにビジネス化するかの部分で大きな差がついてしまった。植物肉の技術も、国内では大豆たんぱくの研究がされてきたが、市場に受け入れらずに大きな流れにならなかったと聞いたことがある」と話す。

つづけて「技術はあるが、いかに開発していくかの理念と、いかにビジネスに繋げていくかの部分が今後の課題。受け身ではなく、日本にある技術を大事にして戦っていく姿勢を作らなくてはいけない。新潟では各企業や研究所が伝統的に食に関する強さを持っている。自信を持って製品に繋げていく動きをするべき」だと語った。

今回の参加者のうち、すでに47人が研究会へ加入することが決定している。県では今後も、随時入会を受け付けている。

 

【関連リンク】
新潟県 「にいがたフードテック研究会のホームページへようこそ」

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