【倒産情報】婦人服製造の株式会社モンエクセレが破産申請準備に 負債総額約3億5,000万円 今年7月には不正受給も明るみに

株式会社モンエクセレ(読者提供)株式会社

東京商工リサーチ新潟支店によると、婦人服製造の株式会社モンエクセレ(新潟県長岡市1、設立1973年、資本金1,500万円、中山喜美子社長)は7月末までに事後処理を畑七起弁護士(畑法律事務所、新潟県長岡市)に一任し、破産申請の準備に入った。負債総額は約3億5,000万円。

モンエクセレは、1969年創業、1973年5月に法人化した縫製業者。得意先から材料支給を受けて婦人服の高級プレタポルテ(既製服)を製作し、ワンピース、ツーピース、スリーピース、アンサンブル、各種コート等を手掛けていた。

従前の売上高は5億円台で推移していたが、取引先からの受注減少などで売上高は後退基調で進み、加えて新型コロナウイルス感染拡大後は一段と事業環境が厳しくなり、2022年4月期の売上高は約2億8,000万円に落ち込んでいた。

また、厚生労働省新潟労働局が2023年7月24日、同社が雇用調整助成金を不正に受給していたと公表。不正受給額は2億8,341万円と新潟県内の不正受給
事例として過去最大となり、7月28日付で従業員を解雇するなど動向に注目が集まっていた。不正受給の返還見通しが立たず、先行きの見通し難もあり、今回の事態となった。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは108件目となる。

 

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