【感謝状贈呈】特殊詐欺の未然防止が県内トップの上越警察署管内で、コンビニ店員が架空料金請求詐欺を防止

左から、セブンーイレブン上越北城店の平塚愛和店長、店員の倉科達也さん、セブンーイレブン上越三田店の飯田馨オーナー代理、店員の小池茜さん、上越警察署の久須美賀通署長

上越警察署は8月10日、特殊詐欺被害を未然に防止したコンビニエンスストアの店員などに対し、署長感謝状を贈呈した。

感謝状を受け取ったのは、セブンーイレブン上越北城店の平塚愛和店長、店員の倉科達也さん、セブンーイレブン上越三田店の飯田馨オーナー代理、店員の小池茜さん。セブンーイレブン上越三田店は2回目の表彰となった。

セブンーイレブン上越北城店での経緯は、今年7月15日17時ころ、70歳代男性が5万円の電子マネーカードの購入を申し出たので、倉科さんが購入理由を尋ねたところ、「パソコンのウイルス」などと答えたことから、特殊詐欺被害を疑い、男性の説得にあたるとともに警察に通報し、架空料金請求詐欺の被害を防止した。

倉科さんは「未然に防ぐことができて率直に嬉しい。以前にもこうしたお客様がいたのだが、うまく説得できないことがあった。今回は説得できたので良かった」と話した。

久須美署長から感謝状を受け取るセブンーイレブンの関係者ら

一方、セブンーイレブン上越三田店での経緯は、今年7月24日15時40分ころ、70歳代男性が13万円分の電子マネーカードの購入を申し出たので、小池さんが購入理由を尋ねたところ、「パソコンが壊れて修理に必要だ」と答えたことから、特殊詐欺被害を疑い、男性客を店内で待つよう説得するとともに警察に通報するなどして架空料金請求詐欺の被害を防止した。

飯田オーナー代理は「高齢者の方も誰に相談していいか分からないと思うので、私たちが歩み寄ったので、お客様も心を許してくれた。これからも従業員全員で対応ができるようにしていきたい」と話した。

上越警察署の久須美賀通署長は「交番の警察官がセブンーイレブンの店ををまわって声かけのプロジェクトを行なっているので、店員さんの防犯意識が高まっているのではないか。さらに、これが浸透して被害防止につながればと思っている」と述べた。

上越警察署生活安全課の本多和利課長は「見回りは6月5日から上越署管内のセブンーイレブン全店で、週1回行なっている。今年6月末(暫定値)で上越署管内の特殊詐欺被害が17件3,082万円であり、件数は県内ワーストワン。そのうち、今回のような架空請求詐欺が9件ある。一方、(金融機関やコンビニエンスストアによる)未然防止も18件280万円で県内トップ。コンビニさんは非常にありがたい。詐欺を疑ったら警察を呼んでもらい、協力をいただきたい」と話した。

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