株式会社井上縫製(新潟市秋葉区)が破産、負債総額約7,000万円
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、株式会社井上縫製(新潟市秋葉区、資本金1,000万円、従業員8名)が4月22日、新潟地裁より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には、石山正彦弁護士(新潟みなと法律事務所、新潟市中央区)が選任された。負債総額は債権者18名に対して、約7,000万円。
同社は1982年9月に法人設立された繊維製品の縫製加工業者で、近隣の繊維製造業者より委託加工を受け、長年の業歴から得意先を形成していた。
しかし、海外生産へのシフトや需要の変化により徐々に受注は減少し、近年の年商は数千万円にまで縮小して、赤字決算が慢性化していた。これに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響から受注は激減し、2020年8月期の売上は1,800万円にまで減少、損益も改善見られず、資金繰りも厳しい状態に陥っていた。
こうした中で、業績回復の見通しも立たずに、事業継続を断念して、 4月20日には事業を停止して、今回の事態となった。
なお、新潟県内における新型コロナウイルス関連破綻は18件目となる。