【人気記事】キシャメシ5月10日 SnowMan(スノーマン)が勧めたら爆売れ!新潟で長く愛されている駅弁「雪だるま弁当」(再掲載)
2023年春から夏にかけての本紙から好評だった記事をピックアップして、お盆休み期間に再掲載いたします。(編集部)
掲載日 2023年5月10日
地元密着の情報を伝えるローカル新聞の記者だが、本日はめずらしく県外出張。昼前に上越新幹線で東京へ向かう日だ。
東京に行く事はたまにしかない記者は、顔は平静を装っているが、ぶっちゃけ心の中は浮かれている。もう40代中盤なのに。
しかし問題発生だ。「NIIKEIキシャメシ」を担当する日だった事を思い出した。
新潟から離れて何を食う?
新幹線の出発時刻が迫る。悩みながら駅構内を歩いていると、「これしかない」というものが目に入った。
今日の「NIIKEIキシャメシ」は駅弁に決定!普段駅弁を食べることはほとんど無く、駅弁の売場をじっくり見ることは無かったが、新潟らしい食材を使った弁当が多数並んでいる。どれも美味しそうで迷う。
あ!こ、これは!!!
記者が子供の頃に何度か食べたことがある「雪だるま弁当」を発見した。信越本線の新津駅近くにある株式会社三新軒(新潟市秋葉区)が製造しているお弁当で、記者が子供の頃から(もっと前から?)存在している。ちなみに三新軒は、100年以上の歴史を持っている。
懐かしさのあまり手に取らずにはいらず、即購入を決定。
「これ、良いですよねー」と売店のお姉さまに声をかけると、「雪だるまは5色あるんですよ」と教えてくれた。
記者が知る雪だるま弁当は白色のみだったはずだが、長く見ないうちにカラフルなメンバーが増えたようだ。
しかしこの日は他の色は置いてなかった。週末には多く置いてあるそうで、事前に色を指定して予約することも出来るらしい。5色コンプリートを目指す人もいるという。
売店のお姉さまに「雪だるま弁当は人気ですか?」と聞くと、
「そうですね。以前、SnowMan(スノーマン)のコンサートが新潟であったのですが、その時メンバーの人がこの『雪だるま弁当』をファンに勧めてくれたんですよ。そしたら、1日に400個以上売れたんですよ」
へーーーーー!と驚く記者。スノーマンの影響力もさることながら、愛らしい雪だるま弁当のビジュアルは、確かにスノーマンファンが好んでくれそうだ。
もしまた新潟でスノーマンのライブがあるなら、記者が仕入れて販売したい・・・と邪(よこしま)な考えが浮かんできたところで、新幹線の発車時刻となった。
新幹線の座席に着き、雪だるま弁当をあらためて見る。
・・・可愛い。確かに5色集める人がいるのも分かる気がする。
なんと眉毛と鼻も動くことに気づき衝撃を受ける。子供の頃の雪だるま弁当は動かなかったはずだ。昔から愛される可愛いらしさは、細かい変化によって磨きがかかっていた。
さて、中身はどうだろう。
外は真っ白の雪だるま弁当は、中身は色とりどりの様々な具材がぎっしりと詰まっていた。
鶏そぼろ、味付椎茸、錦糸卵、味付数の子、味付蒟蒻、鳥照焼、味付山菜、うずらの卵、ミートボール、かに風味蒲鉾。そして、中央にはチェリーが鎮座している。
あぁ、どうしよう。記者の好きなものばかりだ。というか老若男女、誰もが幅広く好きな内容ではないだろうか。
味付椎茸を持ち上げると、隠れ雪だるまが顔を出した。仕事が細かく、小粋な遊び心。さすが寒さを耐え忍ぶ雪国らしい職人の心意気を感じた。
どのおかずにも味がしっかりと染み込んでいて、ごはんが進む進む。もちろん米は新潟県産コシヒカリ100%。ずるいほど美味しく、着々と記者の胃袋を満たしていく。
デザートとして残しておいたチェリーを最後にいただきフィニッシュ。
「ごちそうさまでした」
何十年ぶりに食べた雪だるま弁当は、見た目も中身も予測をはるかに上回った。お世辞抜きで、「大満足だった」と申し上げたい。
ちなみに使用後の弁当箱は、貯金箱として使える仕様になっている。家でも楽しめ、お金まで貯まる。新潟が誇る満足度200%の最強弁当に認定したい。
しかし、ある事に気づいた。気づいてしまった・・・。
これから2日間の出張がスタートするというのに、雪だるま弁当の箱が荷物になってしまったという事実に。
仕方がない。家に持ち帰ってお金を入れるまでが雪だるま弁当だ。
2日間の東京出張に励み、いっしょに新潟へ帰ろう。
(編集部・N)
【新潟三新軒】
新潟駅 駅弁臨時店舗
新潟駅構内2階 南口近く
問い合わせ:株式会社新潟三新軒(TEL025-244-1252)
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