【人気記事】ジュンク堂書店新潟店 提供・書店員が選ぶ「今月のおすすめ本」2023年7月(再掲載)
2023年春から夏にかけての本紙から好評だった記事をピックアップして、お盆休み期間に再掲載いたします。(編集部)
掲載日 2023年7月14日
ジュンク堂書店新潟店(新潟市中央区)の書店員が選ぶ「今月のおすすめ本」。書店員の眼鏡に映った「今読んで欲しい本」を、書店員の生の声でお届けします。
今月はジュンク堂書店新潟店 副店長の雑賀太郎さんからのおすすめ本を3冊ご紹介します。
「いき」の構造(岩波文庫)九鬼周造 税込792円
先日暇で動画を見ていたら、男の色気についての考察が有りそこで紹介されていた本がこちらである。「いき」とはいわゆる、「おっ、粋だね」のいきであり、イキがっているとか、イキっているとかそういうガキンチョの虚勢ではない。「意気地」と「諦め」コレこそが色気の本質らしい。よく分からんけど…。
簡単に言うとガツガツしない男のほうが女性からすると色気が有るように見えるとか見えないとか。自分のような普通以下の男からすると、「ただし、イケメンに限る」というパワーワードを出されると全面降伏なのである。なので、せいぜいイキがって永遠のガキ大将で生きていこうではありませんか。ねぇ、みなさん。
メメンとモリ(KADOKAWA)ヨシタケシンスケ 税込1,760円
「メメント・モリ」はラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」という意味。そんな忘れるなって言われても、ずっと忘れながら生きてきた身にとっては怖いこと言わないでよって感じ。ただしそこはヨシタケシンスケ。かわいいイラストと共に書いてあるので、そこまで重くはない。
つまりは、死を意識することにより今をより良く生きようじゃないかと。人生色んなことがあって当たり前。悪いこともあれば、悪い事もあるって・・・悪い事ばかりじゃない!!でも大丈夫みんなそうだから。自分だけじゃないって素晴らしい。
ちなみにヨシタケシンスケ展が7月29日より新潟県立万代美術館にて開催されるとのことですので、興味の有る方はそちらも行ってみては。ジュンク堂書店新潟店でも関連フェアを行いますので、そちらもぜひ!(さり気なく宣伝)
小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本(ダイヤモンド社)小杉拓也 税込1,100円
今までも類書はたくさんあったが、ここまで爆発的に売れているのはなぜ?去年の暮に発売以来、半年経っても勢いが止まらないっていうかむしろ伸びている感じ。もう今年も半年終わっちゃったなあ。いやもうすぐ夏休みじゃないか!大人は関係ないけどこどもにとってはビッグイベント。
小学生の親御さんには本当にオススメ。宿題やるよりこの一冊完璧にやったほうが良いかもっていうくらい学参担当者オススメの1冊です。就活学生や社会人にも役立つらしいのでぜひ。
ちなみに私が二桁×二桁を試みるもどうにもマイ頭脳コンピュータが当てにならなく、結局電卓で検算しちゃったりして・・・これ意味あるのか?