【キシャメシ】8月14日、濃厚な海老味坦々麺に舌鼓をうち、極旨リゾットでシメる
月曜日とはいえ、まだ世間並みにはお盆休み中といったところ。本日も新潟は暑い、雨が降らない。今日、キシャメシ担当だった。うーん、思いつかない。
ラーメン好きな大学生の息子にLineする「新潟で美味しいラーメン屋さんと言えば?」
少し時間あって「息子GPT」からの返事「最近好きなのは東区のアイシン」。
ああ、「麺屋 愛心‐Aishin‐」ね。わかる、わかる、良いチョイスだ。しばらく行ってなかったな。
さっそく車を新潟市東区河渡へ向ける。すでに1時半とピークを過ぎているが、さすがに人気店、空席待ちも2組ほど。待ってでも食べたい味がある。
ここ愛心の1番人気は麻婆麺ということだが、記者のオシは「海老寿久坦々麺」という昭和の暴走族のような威圧感のあるネーミングのメニュー(そう言われると店名もレディースのチーム名に見えてくる)。ベースは豚骨系のクリーミーな坦々スープだが、焼いた海老から出汁をとるフレンチのビスクスープのような、濃厚なエビ味があいまった極ウマの一品。新潟だとこの手の味は愛心でしか食べられない。そして後ほど紹介するが、「海老寿久坦々麺」にはプラスαのお楽しみがある。
カウンター席に通され、オーダーから体感約5分で着丼。早い。
ご覧ください、この官能的なオレンジ色のスープ。早くも海老から抽出された濃厚スープの香りが漂っている。スープの上面にたらされたラー油と山椒油のコントラストも美しい。
さっそくスープを一口。濃厚なエビ味が口いっぱいに広がる。
ラー油ゾーンから麺をすくう。ちょいちぢれの細麺が濃厚スープをたっぷり連れてくる。うまい!ピリ辛だが、海老と坦々スープのクリーミーなまろやかさがそのトガリをすべて包み隠す。反対側の山椒油ゾーンから行くと、香高い中にしびれるような刺激、でもやっぱりまろやかさがすべてをつつむ。この絶妙な押し引きが「海老寿久坦々麺」の醍醐味だ。
中央のミンチを崩すとさらにスープにコクが加わり豊かな味わいに。食べなれてきた頃に、酢をひと回しすると、またさっぱりとした味変になって良い。
さて、一通り丼の中を食べ尽くすと、このメニューのクライマックス「追いリゾット」の時間だ。茶碗1杯のご飯の上には焦がしたチーズが乗る。これを丼に残った坦々スープに投入。濃厚な海老味の坦々スープとご飯、焼きチーズが繰り広げるハーモニーが素晴らしい。すべてが混然一体となり、生み出される美味のカオス。正直、愛心にはこれを食べに来ているといっても過言ではない。
いやあ大満足。暑い夏に敢えて濃厚、は完全にアリだった。
(編集部I)
【麵屋 愛心‐Aishin‐】
新潟市東区河渡本町22-16
営業時間 11時~15時 17時半~21時半 不定休
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。
【前回のキシャメシ】