【キシャメシ】8月19日 糖度14度以上 ニューオータニホテルズの本気のショートケーキがエモい!

見よこの輝き! 見た目だけでケーキ界のグランプリである

「ケーキが食べられなければ、ブリオッシュを食べればいいじゃない」

そんな暴言を吐いたのは、「たいへんに身分の高い女性」だっただろうか。ふと、ジャン・ジャック・ルソーが執筆した『告白』の一節を、想起する。

記者は、「たいへんに身分の高い」わけでも、「女性」なわけでもないが、こう暑い日々が続くと、なんとなく、がっつり量の多いガテン系ランチよりも、口当たりの良いまろやかな小量のランチを、欲するようになるのである。

そんなわけで、お昼には、先だって、新潟県湯沢町にあるNASPAニューオータニで、ゲットしたショートケーキを食べようと思う。「ランチにケーキ?」と訝しがる読者もいると思うが、ヨーロッパでは朝食にデニッシュといわれる甘いお菓子がだされることもあるので、別に変ったことではないだろう。

さて、今回食べるケーキは、ニューオータニホテルズが誇る中島眞介総料理長が、長年かけて研究・開発した「スーパーメロンショートケーキ」だ。糖度14度以上の静岡県産マスクメロンに、九州大牟田産の生クリーム、そこに和三盆糖を忍ばせてあるというから、いかに甘さに拘ったケーキかが、わかる。1日40個限定で販売されていて、1ピース1,836円。中島総料理長のオリジナルケーキとパン約100種ものバリエーションが楽しめる「ホテルスイーツ パティスリーSATSUKI」では、未だ不動の大人気の商品で、即日品切れなんてことも、ざらにあるようだ。

これを、ひょんなことから入手した記者は、とってもラッキー。恐らく、日頃の行いが良いので、神様からのご褒美だろう。

さっそく、「パティスリーSATSUKI」のロゴが入った紙袋から、件のスーパーメロンショートケーキの入った箱を、ゆっくりと、慎重に、取り出してみる。箱はずっしりと重く、確かにそこには、実物があることを確信させた。

逸る気持ちを抑えながら、箱から、ゆっくりと取り出す。「ぴかーーーーーーーーーーー!」 なんと神々しい!まるで、宝石のように美しい。

糖度14度以上の静岡県産マスクメロンを冠した「スーパーメロンショートケーキ」 ニューオータニホテルズの甘さに拘った本気を感じる

テーブルの上に、マスクメロンの甘い香りが広がる。そして、見るからに柔らかくて、甘そうなクリーム。作りからして、そんじょそこらのショートケーキと、輝きもクオリティも、全く違う。

少しためらいつつも、恐るおそるクリームにスプーンを通してみる。柔らかい。今まで食べたことのあるどのクリームよりも格段に、柔らかい。そして、口の中で、雪のように溶ける。一瞬にして、ユーフォリアに包まれる。

次に、メロンの果肉を口に運ぶ。口の中に広がるメロンの香りと、柔らかさ。そして、なんといっても、糖度14度以上の甘さが一気に口の中に広がる。「これは、エモい!」

一度口に含んでしまえば、後は食が進むだけ。一気に、頬張った。

食べてしまえば、後は、「食べきった」という満足感と、「食べてしまった」という悔恨の念。「嗚呼、時間を、ケーキを食べる直前まで、戻したい…。」
そんなことを思いながら、今は敷き紙だけとなってしまったその姿をしばらく、じっと見つめていた。

 

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

(編集部・Y)

パティスリーSATSUKI ガーデンラウンジ:ナスパニューオータニ

新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢2117-9

営業時間
10時~17時

 

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