【上場市場の再選択】一正蒲鉾(新潟市東区)がスタンダード市場への選択申請を行う、8月25日の取締役会で決定
一正蒲鉾株式会社(新潟市東区)は、2023 年4月1日施行の株式会社東京証券取引所の規則改正に伴い、スタンダード市場への上場の再選択の機会が得られたことから、8月25日に開かれた取締役会でスタンダード市場への選択申請することを決議するとともに、申請を行った。
同社は、2021年11月12日に、プライム市場の上場維持基準の流通株式時価総額と平均売買代金を充たしていないことから、「新市場区分の上場維持基準への適合に向けた計画」を提出。その後、2022年9月28日に、2022年6月3日基準日時点における計画の進捗状況において、流通株式時価総額が引き続き上場維持基準を充たしていないことを情報開示している。加えて2023年3月15日に、2022 年1月~12月における計画の進捗状況において、平均売買代金が上場維持基準を充たしていないことも開示している。
同社は今回のスタンダード市場選択の理由について「2023年6月期においては、原材料及びエネルギーコスト高騰から価格改定を行ったが、買い控えから販売数量が減少し価格改定効果の寄与度が低下したため業績悪化当初の業績予想を下回ったことから、当社株価と平均売買代金の低迷を招く結果となっており、(プライム市場においては)流通株式時価総額及び平均売買代金について、直近基準日時点で上場維持基準を充たしていなかった。
今後に向けて①プライム市場上場維持基準の充足・維持コストを踏まえ、経営資源を持続的な成長を確実にする施策に集中する必要があること ②プライム市場は、主にグローバルな投資家との対話を中心に据えた企業向け市場であるところ、当社の「ICHIMASA30ビジョン」のロードマップでは、ファーストステージで「海外事業の構築」、セカンドステージで「海外展開の加速」となっており、現時点においてはその事業構造への変革に一定の期間が必要なこと、 ③株主の皆さまにとって、安心・安定して保有・売買ができる環境を確保する必要があること、などを総合的に判断しスタンダード市場への上場を選択申請することを決議した」と説明している。
なおスタンダード市場の上場維持基準への適合状況については、上場の選択申請時点で、同市場全ての上場維持基準に適合している状況にある。