【長岡新聞】はしご登はんで松井消防士が全国大会へ
新潟県長岡市消防本部の松井雄大消防士(26歳)が8月25日、北海道札幌市で開催の「第51回全国消防救助技術大会」はしご登はん県代表として出場した。これを受け、このほど長岡消防署川崎出張所で壮行式が開催され、松井消防士の壮途を激励した。
壮行会での松井さんは好記録を出し、大川孝之警防課長は「13秒3と全国大会優勝タイム13秒4を上回った」と期待を込めていた。
感謝の気持ちを持って訓練していきたい
松井さんは拝命7年目で救助歴4年。県大会出場4回、全国大会出場2回の実績を持つ。
7月5日開催の新潟県消防救助技術大会はしご登はんでは、出場13人の中で優勝して、全国大会出場権を獲得した。「県大会では良い緊張感の中で一番いい状態で訓練の成果を出すことができ、支えてくださった方々や訓練してくれた方に良い報告で恩返しができた」と感謝する。
そして、「全国大会まではあと1週間に迫った。(今の段階でこれ以上)技術をあげることはできないが、家族や隊員の方々に感謝の気持ちを持って、(大会に向けて)訓練していきたい」と意気込みを話している。
近藤知彦消防長は松井消防士の全国大会出場について「高い技術で全国レベルの隊員がいることを誇りに思う」と述べ、「市民も心強いと思う」とその技量を誇った。そのうえで「悔いのないよう今までの訓練の成果を発揮してほしい」と激励した。
全国消防救助技術大会の目的
松井さんが出場する全国消防救助技術大会は、消防活動に不可欠な体力、精神力、技術力およびチームワークを養い、他の模範となる救助隊員の育成を図る。
あわせて、市民の消防に寄せる期待に力強く応えることを目的としている。大会は今回で51回を迎え、陸上種目は札幌市消防学校、水上種目は同平岸プールで開催になる。出場するはしご登はんは、塔前5mの位置からスタートし、自己確保の結索を行った後、垂直のはしご15mを登る訓練。
【長岡新聞 2023年8月24日付】