【ボカロイベント】アオーレ長岡で、初音ミクのファンメイドライブ 5周年目を記念して盛大に(新潟県長岡市)
8月25日、新潟県長岡市大手通にあるシティホールプラザ・アオーレ長岡市民交流ホールAで盛り上がっていたのは、Miku‘s Mirai Music Party(みみみぱーてぃ)である。
同イベントは、2007年に登場以来、未だ人気ボーカロイドである初音ミクのファンメイドライブ(ファンたちによって企画される非公式のライブ)。主催は、現在新潟工科大学工学科に通っている祐乃えすなさん(22歳)である。祐乃さんは、新潟県長岡市出身。小学校5年生の頃に、初音ミクに出会ったという。その歌声に感銘を受けた祐乃さんは、その歌い手が、人間ではなくボーカロイドという歌声合成ソフトであるということを知り、驚いた。人の手による唄でなくても、人々を感動させることができることを知った祐乃さんは、そのままボーカロイドの世界に魅了されていった。
転機は2018年の高校生フェスタのときである。当時、実行委員の一人だった祐乃さんは当時、2015年に上越市の「高田夜サクラミクライブ!」、同じく2015年に長岡市の「ボクラノミライ」で初音ミクのファンメイドライブが開催されていることを知った。
それをそのまま長岡での同フェスタでも開催できないかと想い、当時の仲間たちとともにMiku‘sMirai Music party(みみみぱーてぃ)を立ち上げた。以後、大学の学祭など、様々なところで定期的に、ファンメイドライブを開催してきた。
今回は、最初の立ち上げからちょうど5年という節目の年。これまで支えてきた人たちに、今までの感謝を伝えられるアニバーサリーライブを企画しようと思い、同市民交流ホールAという大舞台で、初めてイベントを行ったという。
開催にあたっては、過去にアオーレ長岡でボーカロイドのファンメイドライブを開催していた実績のあるグループ「ボカファイ」や、「東京外大ミクライブ研究会」、また、長岡技術科学大学のサークル「ミクノロジカル」、そして、音響サポートとして「T@M」』などのサポートを受ける形だった。『千本桜』や『深海少女』などのお馴染みのナンバー13千本桜』や『深海少女』などのお馴染みのナンバー13曲を披露し、50人近くが参加した。
会場には、初音ミクやボーカロイドに関心のある大人たちだけではなく、未就学児を抱えた女性、中学生など世代を超えたファンたちが集い、スクリーン上に映る初音ミクの歌に合わせて、ペンライトを回したり、コールを投げたりしていた。
新潟県刈羽村から、勤務先の福祉事業所から急いで駆けつけてきたという七宮武生さん(27歳)は5月~6月くらいに行われた「ボカファイ」のファンメイドライブで今回のライブのことを知ったという。ボカファイのライブと同様、「安定感と一体感があって良かった」という。また、10代の2人の娘とともに参加した40代女性も「娘たちが、初音ミクが好きで、今回誘われて参加した。楽しかった」とコメントした。
来年4月には、東京の企業に就職が決まっているという祐乃えすなさんだが、今後も帰省の折に初音ミクのファンメイドライブを制作していくと語った。
(文・撮影 湯本泰隆)