【人気記事まとめ】「ものづくりのまち」新潟県の燕三条ってどんなまち?

燕三条駅

NHKの人気番組「ブラタモリ」で9月2日に新潟県長岡市、9日に燕市と三条市が取り上げられる。新潟県がテーマとなるのは、2016年の新潟市と佐渡市、2021年の糸魚川市以来。同番組も現シリーズの放送250回を目前に控え、地元のにいがた経済新聞編集部としては「待ってました」という感覚だ。

特に、燕三条はものづくりとビジネスの街として知られ、弊紙でも取り上げる機会が多い。また最近は、行政の取り組みやアニメの聖地化などで全国的にも話題になった。そこで今回は、弊紙で掲載した燕三条関連の特集や近年の動向などをピックアップしてまとめた。ぜひ県外の人にこの地域の魅力を知ってもらいたい。(内容や人物の肩書きなどは掲載当時のものです)

 

燕と三条で微妙に違うキャラクター

「燕三条」とは、狭義には燕三条駅の周辺地域を指すが、広い意味では(現在の行政区分上の)燕市と三条市全体をまとめた俗称。ともに金属加工業が盛んで、「仲が悪い」とも言われるが昔から協調の動きもある。今年は別のテレビ番組で「燕三条市」と間違われたことがSNSで話題になったが、それほど両市が密接に結びついている証左だろう。

しかし、この信濃川で隔てられた2つの町は、互いに似て非なる隣人。「金属加工」でひとくくりにされがちな両市の産業の傾向もまた微妙に異なっている。3年前、弊紙でもこうした地域の歴史を紐解く特集を組んでいる。

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燕&三条の協力 工場の祭典

モノ自体はもちろんだが、2022年に10周年を迎えた「工場の祭典」のように、オープンファクトリーによるコトの提供も近年は盛んだ。同イベントはCOVID-19禍以前の2019年には約5万6,000人が参加(工場の祭典公式サイトを参照)するまで成長している。狙うのは、商品の付加価値向上やファンの形成だ。

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ふるさと納税や行政の取り組み

両市はふるさと納税でも鎬を削っている。2022年の寄付額では、燕市が県内1位、三条市が3位につけ、ともに50億円を超えている。どちらも、市の産業を色濃く反映した独特な返礼品が特徴だ。しかし品物頼りではなく、独自のアイデアや改革を行なった結果でもある。

また三条市では、市長を筆頭に若手の起用や彼らによる組織改革の動きも目立つ。燕三条の行政の面にも注目していきたい。

ふるさと納税とものづくりの街・新潟燕三条 三条編「直営体制の構築と、市のファンをつくる取り組み」

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アニメや漫画、フェスも

2022年秋、三条市を舞台にしたアニメ「DIY!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」が放送され、さらに三条をロケ地に実写版も制作された。一方、燕市の伝統工芸・鎚起銅器の職人を主人公にした漫画「クプルムの花嫁」が漫画誌ハルタにて連載中だ。

漫画・アニメだけではない。10月末に燕三条で音楽フェスが開催されることも発表された。「フジロック」や「米百俵フェス」などに並ぶ巨大イベントとなれるか注目だ。

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