【負債総額約1億2,000万円】調剤薬局を運営するウィスタリア(新潟県村上市)が破産申請へ

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、調剤薬局などを運営する有限会社ウィスタリア(新潟県村上市、登記上 新潟市中央区、設立2005年6月16日、資本金300万円、藤間邦雄社長)は9月1日付で貼紙を出し、事後処理を五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)に一任した。今後は破産による整理を予定している。負債総額は約1億2,000万円。

2005年6月に設立された調剤薬局で「ウィスタリア村上薬局」として「村上記念病院」の患者を対象とした門前薬局として展開していた。

2020年12月に、JA新潟厚生連「村上総合病院」が開業し、新潟県の県北地域に於ける基幹病院となる大型の診療施設であることから、同病院の患者を取り込むべく、2020年12月に「ウィスタリア緑町薬局」を開設していた。しかし、他社との競争激化などで利用者は思うように伸びず、2022年3月期の売上高は前期の約5,000万円から約1,700万円に落ち込み、赤字を計上していた。

2023年3月期の売上高は約3,200万円に回復していたものの、赤字決算からの脱却には至らず、店舗新設に伴う投資負担も重かったものとみられ、今回の事態に至った。

新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは110件目。

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