【県推計】新潟県内の温室効果ガス排出量が増加、新型コロナ禍からの経済回復など影響
新潟県環境局環境政策課は9月15日、2021年度の県内の温室効果ガス排出量の速報値を発表した。
発表によると、2021年度の県内の温室効果ガス排出量は2,297万t-CO2で、前年度比で2.2%増加、基準年の2013年度と比べ18.7%減少した。また、森林吸収量との合計は2,221万t-CO2で、基準年の排出量に比べ約21%減少した。
前年度からの排出量の増減の主な要因としては、産業部門では、新型コロナウイルス感染症で落ち込んだ経済の回復などにより、製造業の生産量が増加したことを挙げている。業務部門でも、同様の理由により電力使用量が増加した。
家庭部門では、電力のCO2排出係数の増加(4.2%増)により電力使用に伴う排出量が増加。運輸部門では営業用貨物車の燃料消費量が増加した一方で、自家用乗用車の燃料消費量は減少した。そのほかの部門では、エネルギー転換部門(発電所など)における排出量が減少。一方でそのほかのガス関連では、冷凍空調機器の冷媒をオゾン層破壊物質からハイドロフルオロカーボン類に代替することに伴い、HFCs排出量が増加したという。