【想像を超えた出会い】新潟三越跡地で始動、超高層複合型タワー再開発プロジェクト
西堀通5番町地区市街地再開発準備組合、株式会社廣瀬(新潟市西区)、東京建物株式会社(東京都)の3社は共同で9月15日、新潟県最高層、商業・業務・住宅複合型タワー再開発プロジェクトである西堀通5番町地区(新潟三越跡地)再開発事業に関する記者会見を行った。
「西堀通5番町地区(新潟三越跡地)再開発プロジェクト」は、「想像を超えた出会い」をコンセプトに、準備組合が事業主体として開発を推進しており、廣瀬および東京建物が事業協力者として参画している、完成すれば新潟県内では最高層となる約150メートルの商業・オフィス・住宅複合型タワー再開発プロジェクト。
周辺エリアの活性化を図るための都市機能の導入や、周辺施設との連携を高める都市基盤の拡充、防災機能強化と環境負荷低減に向けた取り組みを行うことにより、都市再生を目指す。また、美しい形成に努めるとともに、歩きやすく公共交通機関で移動しやすい回遊性の高い環境整備を進めていくという。
施設内には、商業施設には温泉施設や物販店舗といった都市型サービスなどの多様な機能の再集積を図り、オフィスは区画には、新潟市最大級規模の高機能オフィスを整備。居住区画は、入居者のライフスタイルや居住ニーズに応える多彩な住戸面積タイプを備え、多様な入居者をターゲットとしている。また、超高齢化社会への対応として、高品質な都市型シニア向け住宅も整備される予定となっている。
建設予定の複合棟は、地下1階から3階までが商業施設、4階から6階までがオフィス、7階から9階までがシニア住宅(約40戸)、10階から37階までが分譲住宅(約300戸)が入る予定となっている。
西堀通5番町地区市街地再開発準備組合の小川恒男理事長は、「我々、新潟三越の周辺関係者は2018年9月の新潟三越の閉店を受け、今後の在り方を考える勉強会を2019年8月より開始した。一足先に、大和新潟店跡地が古町ルフルへと生まれ変わり、敷地内には非常に大きなオープンスペースがあり、街中の都市環境の改善を目の当たりにした。本地区においても、都市機能の更新を図り、街の魅力を高めていく必要があると考え、2020年11月に再開発準備組合を設立した」と経緯を語った。
景観デザインを手がけた藤本壮介建設設計事務所の藤本壮介代表取締役は、「現地を拝見した時に非常に重要なロケーションだ、責任重大だと思った。コロナ期間を経て、我々はリアルに体験するという事が本当に尊くて価値があることだと実感したのではないかと思う。街の空間で新しい人と出会ったり、新しいモノと出会うというのは、正にリアルな体験だ。この建物は、中に閉じるのではなく、街に開いて、人を惹きこみ、その中から発信していけるような新しいランドマークになるようにプロジェクトを作っていきたいと思う」と話した。
2025年に本体工事着工され、竣工は2030年春になる予定だ。(今後の事業の進捗状況などにより変動する可能性あり)