全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部会議、花角知事が県の感染状況などを説明
全国知事会新型コロナウイルス緊急対策本部会議(第22回)が10日午前、オンラインで開催され、変異株の感染力への脅威などについて参加した知事から相次いで意見が出ていた。なお新潟県の花角英世知事によると、県内の変異株の比率は3割弱だが、「急速に(変異株に)置き換わっていく可能性が高く、感染の拡大が急ピッチで進むことも心配される。改めて感染対策の徹底をお願いしたい」と話していた。
また花角知事は、本部会議の中で、県内の感染状況について、「感染者の高止まりが続いている中で、先月21日から新潟市内の飲食店に対し営業時間の短縮要請を行った。その効果があらわれ、新潟市内の感染者数は大きく減少し、時短要請は解除することにした。比較的早めに時短要請を行ったことがこうした効果に繋がったのではないかと専門家から評価いただいている」などと説明していた。
また「感染者の早期発見につなげるためには積極的にPCR検査を行う必要がある。誰でもいつでも何度でもというのは難しいが、県では市町村と連携しリスクが高いと考えられるエリア内の飲食店や保育園、高齢者施設などに対し、無料で集中的にPCR検査を行う事業を実施する予定」と語っていた。
一方、ワクチン接種について「高齢者向けのワクチン接種については7月末までの終了を目指している。残念ながら新潟県は医療従事者が不足している県で、県内においても偏在し、ワクチン接種においては医師や看護師の確保が課題となっている。このためワクチン接種業務に従事可能な医師や看護師の情報を県が取りまとめ、市町村が人材確保できる(マッチング)システムを先月から開始した。すでに9市町村でマッチングが成立している」と話していた。