【村上新聞】「自治体学会田村明まちづくり賞」 城下町の風情生かし68軒再生 「むらかみ町屋再生プロジェクト」が受賞
「むらかみ町屋再生プロジェクト」(吉川真嗣会長)はこのほど自治体学会の「田村明まちづくり賞」を受賞し19日、村上市大町の千年鮭きっかわで報告会を開いた。同プロジェクトの町屋再生は19年間で68軒に登り、その功績が讃えられこれまで国交省都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」など数々のアワードを受賞している。
自治体学会は、地方分権の時代に、自治の現場から自治とまちづくりに関する研究を深め、ネットワークを形成するため1986年5月に設立された団体で、主に自治体、一般市民、研究者、自治体職員が参加している。
同プロジェクトは、年会費をもとに市民基金を立ち上げ、町屋リフォームなどの景観整備に資金援助を行ってきた。この町屋再生は現在も着実に進行しており、村上城下町の風情を生かした商店街として人気を集めている。
自治体学会による同プロジェクトの評価は、「『村上城下町における古民家再生を中心とした地域活性化のための多様な活動』は町屋を再評価し城下町の風情を生かした中心部の商店街を活性化する活動として自治体額の実践的活動の模範であり、特に優れている」としている。
当日は、同プロジェクトのメンバー8人が集まり吉川代表が受賞に至る経緯などを報告。記念写真を撮り受賞を讃え合った。
吉川会長は「これからも町屋の再生事業を広げていきたい」と話していた。