【参加者としっかり向き合い続けて10周年】「ひとのわ・ルナの会」が54回目の開催(新潟県長岡市)
臨床心理士で、新潟県長岡市在住の松本妙子(71歳)さんが主催する「ひとのわ・ルナの会」が、この度10周年を迎えた。認知症の人もそうでない人も、お互いに助け合えるコミュニティづくりを目指して始めた同会も、新潟県長岡市のアオーレ長岡市民交流ホールで9月24日、54回目の開催を迎えた。30人近くが参加し、「リラックス動作法」や馬頭琴の演奏などを楽しんだ。長岡市内から参加し、「都合がついたときに参加している」と話した松本さんの友人(70代・女性)も、体を動かして楽しんでいた。また、運営スタッフとして同じく長岡市内から参加した60代女性は、「以前は主人と一緒に参加していたが、主人が亡くなったので、久しぶりに参加した。今後もタイミングが合えば、参加したいと思う」と語る。
現在、大学の非常勤講師も定年で退職した松本さんは、「70歳で認知症を患った母が、やりたいと思っていたことをやった。10年続いて、私の考えは間違えではなかったということを確信している。この集まりが私の生き甲斐」だという。今後も「一人ひとりとしっかり向き合っていく」と語った。
参加者の島津喜作さんも、今年103歳を迎えた。集会のなかで、「長生きの秘訣は?」と聞かれ、「(長生きの秘訣は)あんまり気にかけないこと。嫌だったとしても、いつの間にか、(103歳に)いっちゃうもん」といって、周囲を沸せた。
松本さんは、今後も同会を途切れなく続けていく方針である。「月2回、この場所で開催する予定です」と語った。10月は、7日と21日開催の予定である。時間はいずれも13時30分からである。
(記事・撮影 湯本泰隆)