【M&Aでアジア進出を強化】アヅマホールディングス(新潟市中央区)が、海外拠点を持つ工業メーカー富士試験機製作所(東京都)を子会社化
アヅマホールディングス株式会社(新潟市中央区)は10月2日、東京都品川区に本社を置く工業用試験機の製造を手掛ける株式会社富士試験機製作所を、9月28日に子会社化したと発表した。
富士試験機製作所は金属素材の硬度試験機の製造で全国にユーザーを持つ企業で、高精度の校正業務が可能な技術を持つ。
アヅマホールディングスは、新潟市中央区に拠点を置く光学機器・計測機器の販売・メンテナンス事業を展開するアヅマテクノスを有する企業で、2020年に長野県長野市の富士工機をM&A、さらに2021年には東京都品川区の仁木工芸を傘下に迎えている。このたびの富士試験機製作所の子会社化により、アヅマホールディングスのグループ企業は4社となった。
富士試験機製作所は、2016年にタイ国の「アマタシティチョンブリ工業団地」にも拠点を設けている。アヅマホールディングスは、この拠点を活用し、アジア進出を強化していく考えを示しており、グループ全体での年商も、現在の約58億円から2027年には80億円へと増加させる目標を掲げている。
今回の子会社化は、富士試験機製作所の後継者不在という問題から始まったもので、アヅマホールディングスは、今後も後継者問題を持つ技術系企業のM&Aを積極的に推進し、日本のモノづくり産業の継続的な発展を支えていく方針を示している。
この記事は、ニュースリリースをもとに作成しています。