【村上新聞】「村上市小岩内集落」 避難解除、被災から1年2カ月 地域再生に向け気持ち新たに

帰宅作業が進む小岩内集落は、各所に今も災害の爪痕を残している

昨年8月3日に発生した大雨で村上市小岩内集落に出されていた避難指示が1日解除された。仮設住宅に入居していた33世帯のうち29世帯が今月末までに集落に戻る予定となっており、住民は約1年2カ月ぶりの避難解除に胸をなでおろしている。

高橋邦芳市長は会見で解除の理由について「応急復旧工事が完了したこと」(本復旧工事は継続中)「川などが増水しやすい出水期の状況を観察した結果、特に異状が見られなかったこと」「新潟大学災害・復興科学研究所による現地調査を行い、専門的知見に基づく安全性が確認されたこと」の3点を挙げた。

先月21日と24日の両日、住民説明会を開き、1年2カ月に渡る避難生活に対する労をねぎらうとともに解除の理由や今後のさまざまなケアについて意見を交わした。

地区の多くの住民が今月中に戻ることにしているが、地区を離れる決断をした人もいて、集落のコミュニティをどのように取り戻していくかが課題となっている。

地区では、県による「砂防ダム」のかさ上げ工事などの作業車両が出入りしており、被害を受けた50代の男性は「再建は無理だと思ったが、仲間や多くのボランティアの人たちに助けられようやく仕事と生活を取り戻すことができた。大雨の時期には不安もあるがここで頑張っていきたい」と話していた。

 

村上新聞

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