【キシャメシ】10月6日 秋の曇天に沁みる濃厚中華そば、三番目の娘(新潟県三条市)
10月6日、前日の雨のせいか肌寒さで目が覚めた。2ヵ月後には雪の季節だと思うと、気分まで冷え込む。こうなってくるとなにか温かいものが食べたい。先週もそばだったが、今度はもう少し濃い味のものを。
三条市内を移動していると、ひとつの看板が目についた。「三番目の娘」。そのシュールなネーミングが前から気になってはいたが、よく行く取材先からは少し距離があったので、ついぞ入ったことはなかった。よく見れば「濃厚中華そば」とも書かれている。渡りに船。今日は時間もあるので入ってみよう。
注文は食券方式。洗練され、ちょっと洒落た雰囲気の「中華そば」や「白醤油中華そば」などもあるラインナップがなかなか悩ませる。少し考えたが、当初の予定通り看板メニューの「濃厚中華そば」に味玉をつけてみた。
正午前で空いていたおかげか、席についてから間もなく提供された。目の前に置かれるだけで、どろりとしたスープから漂う重層的な香りに食欲をそそられる。やや太めの麺にたっぷりと絡めてすすると、思った通り卵のように濃く、後味には魚介系の旨味が残った。チャーシューにもこだわりが感じられる柔らかさだ。
一通り食べ終わりスープを啜っていると、ふと白米が恋しくなった。メニューをよく見れば、唐揚げもつくライスセットがあるではないか。スープ+白米か、「白醤油中華そば」か……次に来た時も迷いそうだ。
(編集部・T)
【グーグルマップ 麺道 三番目の娘】
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。