【長岡新聞】ブナの実は凶作 クマ出没増加に注意

ブナ林(長岡新聞社提供)

県鳥獣被害対策支援センターはこのほど、ツキノワグマが冬眠前に好むブナの実は県全体で凶作と公表した。一方ブナに比べ人里近くに生育しているミズナラ、コナラは不作。クリ、オニグルミは並作という。

同センターでは、奥山でのエサ不足が予想されるとして、ツキノワグマが人里に近い里山やカキなどの果樹がある一帯に出没する可能性が高いとして注意を呼びかけている。

同予測は8月1日から31日までの県内239地点の調査に基づくもの。同センターでは、「冬眠前のツキノワグマがエサを求めて人里へ出没する可能性がある」とし、「引き続き注意するよう」呼びかけている。

予測結果の中越地域はミズナラとコナラが不作、オニグルミが並作となった。▽凶作=結実がない▽不作=わずかに結実▽並作=樹冠全体にまばらに結実または一部に結実

 

出没情報をメールで発信

長岡市でも県が「クマ出没警戒警報」を発表したことを受け、山に入る場合は鈴やラジオなど音の出る物の携行や、クマを見かけた場合は市役所や警察への連絡を呼び掛けている。

また、クマやイノシシの出没情報を「ながおかDメールプラス」などで発信している。

長岡新聞 2023年10月5日付)

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