【上越地域唯一のバイオマス】Jマテ・バイオマス循環が今夏増設し、最大700kwの発電能力までに拡大(再掲載)

Jマテ・バイオマス循環株式会社(新潟県上越市)

掲載日 2023年10月13日

最終更新 2023年10月22日

今週の独自記事などを日曜日に再掲載いたします。(編集部)

 

Jマテ・バイオマス循環株式会社(新潟県上越市)は上越地域唯一の生ゴミからのバイオマス発電を行っている企業で、新潟県内でも村上市、長岡市(行政主導)、同社の3社のみで貴重な存在である。

同社はこれまで下水汚泥乾燥処理や木質チップのペレット化のほか、バイオマス発電を行っていたが、2016年から東北電力株式会社への売電を開始していた。2022年1月から、生ごみをメタン発酵させてバイオガスを有効利用(熱利用もしくは発電機を稼働し電気を起こす)というバイオマス一本で事業を展開している。

バイオマス事業では今年夏に約20億円を投じて増設し、処理能力は現在の日量48トンから10月末に日量62トンとなる。一方、発電量は2011年に125kw、2016年に増設したのが50kw、2023年には最大525kwの能力までに拡大し、すべて売電する方針だが、今年末までに60%の稼働率を目指している。

Jマテ・バイオマス循環株式会社の青木健代表取締役

今年に入って処理能力を20トン分拡大したが、その理由についてJマテ・バイオマス循環株式会社の青木健代表取締役は「1つは収益の拡大、2つ目は15年建つ施設なので設備の増強、3つ目は脱炭素や再生エネルギーを国も推進しているので弊社としても何か貢献できればという思いからだ」と語った。

また、「従来は単純焼却と埋め立てしか最終処分の手段がなかったが、現在はリサイクルの手法も増えており、二酸化炭素や再エネルギーの観点で言えば、環境にやさしいリサイクルというものを突き詰めていく」(青木代表取締役)。

現在、メタン発酵残渣(ざんさ)の固形物が出るが、これを乾燥せずに液状のまま農家に圃場用の肥料として使ってもらえるよう、新潟県や上越市の担当者に働きかけて拡販を狙っているという。

(文・撮影 梅川康輝)

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