【村上新聞】「米坂線復旧を考える学習会」歴史、文化、生活の重要路線早期復旧を地域住民ら100人参加して「廃線反対」訴え

米坂線の被害状況をDVDで視聴した

あらかわ米坂線復旧を考える会はこのほど、市民ら100人参加による「米坂線早期復旧を考える学習会」を開いた。JR東日本新潟支社の白山弘子支社長が「復旧、廃線いずれも未定」と示す中、路線の存続を望む多くの意見が交わされた。

8.3県北豪雨で被災し、今泉~坂町間67.7キロで不通が続く米坂線の復旧を巡っては先月8日、小国町で新潟、山形や7つの沿線自治体などと復旧について議論する第1回「復旧検討会議」が開かれ、JR東日本新潟支社は86億円掛かると言われている復旧費用の負担方法などを今後検討するとし、同26日の記者会見で同支社の白山弘子支社長は「復旧も廃線も決めていない」とした上で、引き続き、復旧費用や利用者数減少といった課題を沿線自治体などと協議する方針を示した。

学習会では、米坂線の被害状況や不通による住民生活の状況などを紹介したビデオを視聴。「国交省、JR東日本による〝米坂線〟を廃線にさせないために」をテーマに「新潟自治体研究会」「動労総連合・新潟」「山形県川西町のNPO法人えき・まちネットこまつ」の三者が意見発表し、それぞれが廃線に反対する考えを訴えた。

意見交換の後、今後の取り組み案として、「米坂線復旧と地域活性化を考える会」(仮称)の結成と「米坂線早期全面復旧開通を要望する署名活動について同意を求めた。

市内から参加した60代の男性は「米坂線は歴史、文化観光の架け橋であり、日本海側
と太平洋側を結ぶ重要な路線。廃線は考えられない」と話していた。

 

村上新聞

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