【1匹でも多くの命を救いたい】動物愛護団体の一般社団法人あにまるシェルターひだまり(新潟県上越市) 行き場のなくなった犬猫を保護・飼育(再掲載)
一般社団法人あにまるシェルターひだまりの岡田紀音(ことね)代表
掲載日 2023年10月13日
最終更新 2023年10月17日
今週の独自記事などを日曜日に再掲載いたします。(編集部)
新潟県上越市にある動物愛護団体の一般社団法人あにまるシェルターひだまりは、代表を務める新潟県妙高市出身の岡田紀音(ことね)さん(30歳)が飼育放棄や行き場のなくなった犬猫の保護・飼育に取り組んでいる。
同法人は、岡田代表が2021年に任意団体として、あにまるシェルターひだまりを設立。当初は賃貸住宅で活動していたが、手狭になり、今年4月に一軒家を購入するためのクラウドファンディングを実施し、上越市板倉区に移転した。現在、岡田代表は犬と猫の約70匹と生活している。
主な活動内容は、様々な事情で飼育できなくなったペットや、野良猫などの保護活動のほか、動物愛護、命の大切さを伝える啓発活動も行っており、学校などでの講演会も実施している。
岡田代表は以前病気を患った際に一緒に暮らしていたペットたちに精神的に助けてもらった経験と、動物たちの殺処分の現実を知ったことから、動物愛護の活動をスタート。本や獣医から動物を飼育する上で必要な知識を習得し、「命を見捨てず、責任を持って生涯を看取る終生飼育に取り組んでいます」と話す。
日々の猫のブラッシングや犬の散歩に加え、餌やりやトイレ清掃などをボランティアの方々からも手伝ってもらいながら行っている。岡田代表自身は、いつでも動物たちの異変に対応できるように、食事や睡眠の時間がわずかしか取れない日もあるが、「命を助けたい」という使命感で献身的なお世話をしている。「熱血なので、よく女版松岡修造と呼ばれる」という岡田代表は、愛する犬、猫を「うちの子」と呼ぶ。
岡田代表は「命を救い、守るためには飼育代や病院代、設備維持費などの活動資金が必要であり、月に40万円以上かかることも。活動を継続していくために一人でも多くの方々や企業からご支援をお願いしたい」と寄付金を呼びかけている。現在、月額1,500円からのマンスリーサポーターや、掃除・餌やり・散歩などのお世話を手伝っていただけるボランティアスタッフを募集している。
同団体を支援している土田竜吾新潟県議会議員は、「動物の命を預かるのはどういうことかを皆さんに考えてもらい、こうした活動への支援の輪が広がってほしい。私も微力ながら応援していきたい」と話していた。
(文・撮影 梅川康輝)
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