【年度内に調査】花角知事、柏崎刈羽原発の再稼働による経済波及効果について言及する
10月18日、新潟県庁で行われた定例会見の席で花角英世新潟県知事は、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働による、経済波及効果について「(県議会で答弁した通り)調査を行いたいと思う。担当部局の準備が整い次第、プロポーザルで調査する事業者を募集したい」と話した。
花角知事は9月28日の県議会本会議で、自民党・皆川雄二県議の「再稼働による経済効果」についての質問を受け、「一定の経済効果はある」としたうえで「地域経済への具体的な効果について今後調査を検討したい」と答えている。
福島第一原発事故に関する「三つの検証」を終え、再稼働の議論をはじめる考えを打ち出しており、経済効果の調査結果は議論の材料のひとつになるとの見方だ。
「経済、雇用、地方財政という3つの側面で、それぞれ停止した場合、再稼働した場合、廃炉にした場合の3パターンで試算したい」(花角知事)とし「請け負う事業者の能力にもよるが、年度内には結果を出して公表したい」と話した。
「なぜこのタイミングで(経済効果を)言い出したのか」との質問には「(再稼働の)判断材料として、当然知っておくべきこと」と答えた。