【Q2決算】コメリ(新潟市南区)が減収減益、核カテゴリーである園芸・農業資材の販売が苦戦

株式会社コメリ(新潟市南区)

株式会社コメリ(新潟市南区)は10月24日、2024年3月期第2四半期決算(連結)を発表した。

営業収益は1,942億7,700万円(前年同期比1.8%減)、営業利益は138億2,700万円(同19.0%減)、経常利益は138億1,700万円(同16.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は92億4,200万円(同18.2%減)となった。

第1四半期は、天候不順の影響により、同社の主力フォーマットであるハード&グリーンを中心に、ガーデニング・家庭菜園に関連する商品や農家も利用する、単管パイプ・合板など、資材の販売が前年を大きく下回った。

第2四半期に入ると、7月以降の記録的な猛暑により、エアコン・空調機器や夏物作業衣料などの季節商品の販売は堅調だったものの、園芸農薬や屋外作業に関連する商品の販売が低調に推移した。また、昨年発生した台風による防災需要の反動を受け、波板や木材など、補修に関連する商品の販売が低調となった。

一方、コメリが注力しているプロの建設事業者が頻繁に利用する、ネジ・機械釘・セメントなどの消耗品や農業者向けの農薬、刈払機は堅調に推移した。そのほかに、ペット・カー用品部門では「価格・品質」共に優位性のあるPBの新商品がヒットし、売上を下支えした。

利益面においては、コメリの核カテゴリーである園芸・農業資材の販売が苦戦したことと、原材料の高止まりや、円安の長期化による仕入れ価格の上昇の影響を受け、前年同期比で減少の結果となった。

出店状況は、コメリパワーを 2店舗、コメリハード&グリーンを 4店舗開店した。退店においては、業態転換、移転増床などに伴い、コメリハード&グリーンを 3店舗閉店した。

これらにより、同第2四半期末の店舗数は、パワー96店舗、PRO12店舗、ハード&グリーン1,104店舗、アテーナ5店舗、合計で1,217店舗となった。

また、物流機能の拡充として、7月にコメリ花巻流通センター敷地内に切花を自社グループで流通加工する「フレッシュマネジメントセンター」(以下、FMC)を新設した。

FMCは業界初の取り組みとして、現在、茨城・新潟・花巻3か所の流通管理センター内で稼働しており、東日本を中心に約700店舗にて、鮮度の良い切花を店頭に揃えられ、利用客の支持を得ているという。

 

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