【負債総額は約8億2,500万円】老舗集成材メーカーの山新林業株式会社(新潟県村上市)が破産申請へ
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、老舗集成材メーカーの山新林業株式会社(新潟県村上市、設立1972年10月5日、資本金5,460万円、瀬賀俊也社長、従業員38名)は10月25日付で通知を出し、破産申請を相馬卓弁護士(にいがた国際法律事務所、新潟市中央区)に一任した。負債総額は2022年9月期時点で8億2,475万円。
1967年9月創業、1972年10月に設立された事業体で、地元産「越後杉」をはじめとした国産木材を中心にあつかう老舗集成材メーカーとして営業基盤を形成していた。大手ハウスメーカーや県内外の建材問屋などを得意先とし、1997年9月期は売上高21億2,223万円を計上し、902万円の利益を確保していた。
しかし、市況低迷や主力顧客からの受注減などもあり、その後の売上高は減少傾向を余儀なくされ、2022年9月期の売上高は4億5,983万円に落ち込んでいた。
また、2017年9月期から連続して赤字を計上し、債務超過額は拡大する傾向にあったことに加え、多額の借入金を抱え、支払利息の負担も重くのしかかり、資金繰りも限界に達したことで今回の事態に至った。