【観光関連事業者が注目】新潟県観光協会の人気サイト「にいがた観光ナビ」を活用、販路拡大のための新プラットフォーム本格始動へ(再掲載)
掲載日 2023年10月28日
最終更新 2023年11月5日
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公益社団法人新潟県観光協会は10月27日、新潟テルサ(新潟市中央区)において、県内の市町村や観光協会、観光事業者などを対象としたオンライン販売セミナーを開催した。
このセミナーは、新潟県観光協会が運営するWebサイト「にいがた観光ナビ」内に導入した、オンライン予約販売などができるプラットフォーム「TXJシステム」の説明および登録事業者の拡大を目的としたもので、会場とオンラインを合わせて約80人が参加した。
「にいがた観光ナビ」は月平均で100万PVを超え、38万人以上がアクセスする人気の観光情報サイト。2020年の全国都道府県公式観光サイトアクセスランキングでは12位であったが、この2年間で急成長を遂げ、現在は全国4位にランクインしている。
新潟県観光協会は合同会社Tourism Exchange Japan(広島市)が提供する「TXJシステム」を利用して、県内の観光事業者が幅広い分野で商品販売を行えるようサポートし、新潟の観光振興と経済効果の向上を目指している。
「TXJシステム」の主な機能としては、在庫管理と予約決済機能があり、これまで予約決済システムを持っていなかった事業者も利用できるようになっている。また、自動翻訳による多言語対応や自動為替表示機能も搭載されており、インバウンド観光客への対応も強化されている。
Googleとの連携も可能であり、「公式サイト」としてGoogleマップ上に掲載されることもできる。さらに、AgodaやAirbnbなどの旅行ウェブサイトとの連携も可能であり、連携先との在庫一括管理も行える。
「にいがた観光ナビ」では、既に「TXJシステム」のサービスが開始されており、現在約30社が登録している。事業者がサイト内でサービスを利用する場合は、「TXJシステム」への登録が必要だが、初期費用や固定利用料は不要。売上金額に対して手数料10%(TXJシステム手数料7.1%、にいがた観光ナビ掲載料2.9%)の支払いが発生する。
セミナーでは新潟県観光協会のアドバイザーを行っている株式会社Intheoryの村木智裕代表取締役が登壇し、「にいがた観光ナビ」の媒体価値の高さや、マーケティングについて説明するとともに、他県での取り組み事例も紹介した。
村木代表は、海外の人が日本に訪れる時に何を参考にして行き先を決めているかというアンケート調査を紹介。「政府や自治体、地域の観光協会など、公的機関のホームページを見ている人の割合が上がってきている。にいがた観光ナビの役割も当然上がってきている」と話し、インバウンドの獲得においても有効な取り組みとなることも強調した。
新潟県観光協会はこの新たなプラットフォーム「TXJシステム」を通じて、新潟の魅力をより多くの人々に届けるため、登録事業者の拡大を推進していく。
【関連サイト】
にいがた観光ナビ