【地場産業再発見】新潟市東区でもオープンファクトリー、ふだんは見られないものづくりの最前線(再掲載)

工作機械の説明をする有限会社吉川鉄工所の吉川社長。同社は金型・樹脂・旋盤加工の鉄工所として創業50年、その技術を磨き続けている

掲載日 2023年10月30日
最終更新 2023年11月5日

直近の人気記事を日曜日に再掲載いたします。(編集部)

10月27、28日の両日、県央燕三条では「工場の祭典」の開催中だったが、新潟市東区木工団地周辺の工業地帯でも工場見学イベント「東区オープンファクトリー」が開かれていた。

今年が初めての試み。新潟市東区役所地域課の先導で実行委員会を組織した。東区木工団地、津島屋周辺は、特に家具や仏壇など木工業や鉄工所、近年は印刷工場など多くの製造業が集積するものづくりの街となっている。半面、燕三条が先鞭をつけたオープンファクトリーも浸透していないので、一般の人は普段その現場を目にすることがない。

ネジの溝を切る作業、小ロットは手作業で対応する

吉川鉄工所でつくられた金型の見本

当日は金属板を使ったキーホルダーづくりのワークショップも開かれた

「BtoBのメーカーがほとんどなので、一般的には『この会社は何を作っているのか、どんな会社なのか』を知られていない。こうしたイベントを通して、多くの会社を知ってもらうこととともに東区がものづくりの街であること自体を知ってもらいたい。まずはイベントの知名度を上げるところから」(東区役所地域課・松本雅之課長補佐)

株式会社長谷工ファニテックは準大手ゼネコン・長谷工コーポレーションの系列会社として、同グループが建設したマンションのドア及びドア枠を製造するメーカー

規格にカットした資材にラミネート加工をする

開催期間中は一般の見学客のほか、大学・専門学校などから学生の見学が目立った。企業の活動、カッコいいものづくりの現場を知ってもらい、地場産業への就職志望者増にもつなげたいところだ。

 

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