映画「めぐみへの誓い」の野伏翔監督が新潟県の花角英世知事を表敬訪問
拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いた映画「めぐみへの誓い」が新潟市内の映画館シネ・ウインドで15日から上映されるのに先立ち、監督の野伏翔氏と、横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会の池田正樹代表が14日、新潟県の花角英世知事を表敬訪問した。
めぐみへの誓いは、2020年制作、21年公開された映画(新潟県内では上越で公開されたほか、長岡では公開中)。13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(当時、新潟市に在住)や、2人の幼子を日本に残したまま連れ去られた当時22歳の田口八重子さんなど拉致被害者とその家族の苦悩と闘いを描いている。
野伏監督は、映画をについて花角知事に「一般の方の寄付でできた映画。クラウドファンディングを行なったら目標額の3,000万円を軽く超えた。また制作費だけでなく、無料提供の70年代の車とかボートとか色々協力あって実現した」などと説明していた。
花角知事は、「国民の関心を高めるために今回の映画上映について県の方でも関係機関にご案内するようにしていきたい」などと話していた。
また、池田代表が花角知事にシネ・ウインドから預かったという招待状を手渡した。その池田代表は「物語の結末を作るのは、私たち1人1人。1人でも多くの方に観ていただいくことが帰国に向けた1歩1歩になる」などと語っていた。
一方、訪問後、野伏監督は新潟市で上映されることについて、「とてもありがたい。拉致の象徴的存在である横田めぐみさんが13歳で拉致された現場が新潟。昨年6月に滋さん(めぐみさんの父親)がお亡くなりになって、また話題が新型コロナ感染の話題になることが多い中、ここで拉致問題にみなさんが目を向けてくれるきっかけになってくれればと思う」と話していた。
映画については、「過去の誘拐事件ということだけでなく、現在も続く監禁事件であるということを強く打ち出した。また、ある家族の悲劇ではなく、我々日本人の共通の問題として特定失踪者の存在を強く打ち出した」などと話していた。