【キシャメシ】11月6日 新潟で「漢(おとこ)メシ」といえばポンポ子(中央区)の五目あんかけチャーハン

新潟市中央区南長潟、通称「弁天橋通り」沿いにある「ポンポ子」

午前の営業を終わって、江南区から新潟市の中心街へと車を走らせる。そういや今日キシャメシの日だった。昨日、全国ネットのテレビで放送されていた味噌ラーメン行こうかな。いやいや昨日の今日ではさすがにごった返しているだろう。

もう、黄色がうすくなっちゃって見えにくくなっている看板

ポンポ子というくらいだから、タヌキは居る

などと考えながら流していると、色がハゲて薄くなった黄色看板が目に入る。「ラーメン・定食 ポンポ子」。ああ、ポンポ子かあ、久しぶりに行っとくか。ちょうど駐車場が1台空いてる。なにせ新潟の街中華ラヴァーズには知られた名店。たまに来てみると駐車場がいっぱいだったということも1度や2度ではない。

店に入ると今日も大盛況。まだ正午前だというのにほぼ満席だ(ポンポ子で食べるなら、12時台のピーク時は外すことお勧めする)。席に着くと同時に、ホールにいたおばちゃんにオーダー「五目あんかけチャーハン大盛!」。もう勝手知ったるルーティーン。五目あんかけチャーハンはぽんぽ子の一番人気メニュー。来たからにはがっつり食べたい。

おすすめメニュー。チャーハンの大中小の値段の刻み方が絶妙

ところがおばちゃんは「チャーハン大盛はかなり多いですよ、中盛にしたら?」という。そういえば前に来たのは6~7年前。その間に記者も五十路の大台に乗って、もはや中盤。「ウチの大盛は50代中盤にはキツいですよ」もちろんおばちゃんはそんなことを言わない。言わないがそういうやさしさで言っているのだろう。いよいよ大盛を頼むと心配される年齢に差し掛かったようだ。「ウチ、まだ負けてへんで!」と頭の中では強がったが口から出たのは「じゃ、中盛で」という無意識にヒヨったセリフだった。

ナニワ金融道と島耕作を置いてあるメシ屋に外れナシ(当社比)。しかも「常務 島耕作」を押さえるあたり・・・

周りを見渡す。決して女性が入りにくい雰囲気の店ではないが9割5分が男性客。確かにこの店、普通盛りでもかなりのボリューム。どちらかといえば、がっつり行きたい漢(おとこ)の店。マンガが置いてあるラックを見ても、そのカラーは伝わる。

五目あんかけチャーハン中盛(税込950円)。これで中盛、なかなかじゃない?

オーダーから10分しないうちに五目あんかけチャーハン着皿(中盛)。皿からあんがこぼれそう、おばちゃんの言うことを聞いて中盛にしておいて良かった(ちなみに普通盛900円、中盛950円、大盛1,000円、いずれも税込み)。一般的な50代の方なら普通盛でおつりがくる。

別角度から

こりゃ美味そう!

さて実食。もう一口目からラストまで、掛け値なしに美味い。あんかけチャーハンというジャンルがこの世に存在することにまず感謝。しっとり系のチャーハンに中華あんがたっぷり。具には青梗菜、ニンジンなどの野菜に豚肉、レバー、イカ、エビ・・・とにかく具沢山なのが良い。中華あんはそれほど重くなくさらっとしている方かも。これがチャーハン本体と混然一体になって、口中に得も言われぬ快楽をもたらす。んほ!

リフトも一応

着皿したときは自信なさげだったが、スタートダッシュで一心不乱に中盛をたいらげた50代記者。いや美味かった、と額の汗をふく。男の昼メシは100%の味本位ではなく、メシがどんどん喉を通っていく快感と食べ終わりの「やったった感」が総合ポイントに加わる。

午後も頑張ろう、と気を入れなおす。

(編集部 I)

 

【ポンポ子】

新潟市中央区南長潟5-1

営業時間 11時30分~14時 18時~21時

定休日 水曜日

 

<グーグルマップより>

 

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

【前回のキシャメシ】「おもてなし広場」(新潟県弥彦村)リベンジ、ブランド米の「鮭いくら丼」(11月3日)

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