【80歳代候補も】新潟県上越市議選動向 選挙の投開票日は来年4月21日に

上越市役所

新潟県上越市役所

任期満了に伴う新潟県上越市議会議員選挙(定数32)の投開票日は来年4月21日で、告示日は4月14日に決まった。立候補予定者説明は3月16日に上越市の春日謙信交流館で開催される。

 

前回は元市長がトップ当選

まず少し振り返ると、前回2020年の上越市議選は、当時78歳だった元上越市長の宮越馨氏が約4,500票を獲得し、何とトップ当選。また、当時現職女性議員がゼロ人だった上越市議会に新人女性7人が立候補し、全員が当選した。

その宮越市議だが、80歳を超えた今でも出馬意欲は旺盛で、周囲には「今回もトップ当選したい」と意気込んでいるという。前回2位だった牧田正樹氏(現新潟県議会議員)は今年4月の県議選出馬のため辞職したが、その後継には元超ベテラン上越市議の本城文夫氏(社民党)が10月下旬に出馬を表明した。本城氏は上越市議を11期44年務めた人物。本城氏も80歳代だが、「宮越さんが出るなら、私も」と周囲に話しているという。これも超高齢化社会の現れか、アメリカ大統領さながら、上越市議会も高齢議員、候補が出てきている。

 

「緊張感が出てレベルが上がった」

前回の選挙で男女平等の観点から女性議員が増えたのは良かったが、政治経験のないいわゆる主婦も多く、「市議会のレベルが下がった」と揶揄する地元政治関係者もいることも事実だ。一方で、ある市民は「首長経験のある宮越市議が議会に入ったことで、例えば一般質問をする議員が増えるなど、緊張感が出てレベルが上がった」という意見もある。

その7人の女性議員は複数の議員が不出馬という情報も記者のところに入ってきている。上越市外出身の女性議員は不出馬の可能性があり、もう一人の県外出身者の女性議員も不出馬の可能性がある。

新人では、こちらは2回目の挑戦となる伊崎博幸氏。昨年6月に参政党に入党し、来年4月には参政党から出馬する予定だ。他にも、春日神社(上越市本町)の女性宮司、大島美香氏も出馬の意向を示している。

元職では、今年4月の県議選に落選した櫻庭節子氏も出馬の意向を示している。また、保守・革新とも複数の引退が囁かれている。

 

定数削減の議論も進行中

現在、定数削減の議論も進行中の上越市議会。来年4月の選挙までには間に合わないとの見方も強いが、ある市議は一貫して削減すべきとの主張を行なっている。

あと、半年後に迫った上越市議選。選挙戦になる見通しだが、元市長のトップ当選なるか? 超ベテラン議員の復活はあるのか? 新人議員の誕生は? など注目点が多い。普段選挙に行かないという上越市民の方は、せっかくの「行使する権利」である。今回こそは投票所に足を運んでみてはいかがだろうか。

上越市議会議員の宮越馨氏

 

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