【負債総額約1億3,700万円】古漬の製造などの株式会社やま義(新潟市西区)が破産申請へ
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、古漬の製造などの株式会社やま義(新潟市西区、設立1976年11月1日、資本金3,310万円、畠山義隆社長、従業員9名)は、11月6日、五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)名で通知を出し、破産の準備に入った。負債総額は約1億3,700万円が見込まれる。
当地が赤塚大根の産地である事を地の利にし、1970年に個人創業、1976年に有限会社山二農産の商号で法人化を図り、1992年に現商号に変更。
創業当初は大根の一次加工販売が多かったが、付加価値を高めるべく古漬の製造などに主軸をシフトし、観光土産向け商品を取り扱う問屋やホテル・旅館、外食産業、スーパーなどに販路を形成し、1996年1月期は売上高7億1,682万円、当期利益1,212万円を計上していた。
しかし、需要の低下などでその後の売上高は減少傾向を余儀なくされ、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光土産や外食産業向けの販売が低迷し、2020年1月期以降の売上高は1億円を割り込んでいた。
また、近年は欠損が続き、昨今の原材料高やエネルギーコストの増加などで、経営環境は一段と厳しさを増していたもので、資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは120件目となる。