【全国で1件】社会福祉法人 勇樹会(新潟市東区)が『内閣総理大臣賞』を受賞
社会福祉法人 勇樹会(新潟市東区)は、令和5年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者『内閣総理大臣賞 (全国で1件)』を受賞した。
本年度は全国から「事業所・地方公共団体 「等」分野」84件の推薦案件が寄せられ、審査の結果、 以下の各大臣賞計10件、 会長賞18件の 全28件が受賞することとなった。
受賞テーマは「使用済み紙おむつの再資源化を通じて地域における廃棄物の削減と再資源化にたずさわっています」
勇樹会は、運営する施設から発生する使用済み紙おむつを再資源化してペレット燃料を製造し施設に設置している給湯用ボイラーの燃料として利用している。
一つの法人内で、再資源化から利用までの一連の処理を実現しているのは、全国で唯一の取り組み。使用済み紙おむつは水分を含んで重く、使用前の約3倍も重くなっている。
このため、一般的な廃棄物より運搬・焼却時の労力、コスト、排出されるCO2 量が多くなる。乳幼児だけでなく、高齢化社会に伴った大人用紙おむつの需要が増え続ける中、紙おむつの再資源化は今後必要不可欠であると考え、社会貢献の観点から「勇樹会リサイクル研究所」を設置し、運営する施設から発生する使用済み紙おむつの再資源化に自ら取り組んできた。
実験を重ねて改良し、これまでに約110tの使用済み紙おむつを再資源化している。廃棄物の削減及び環境負荷の低減に携わり地域の事業者から従来処分されていた木くずや剪定枝を受け入れ、 使用済み紙おむつに混合してペレット燃料に再資源化するなど、地域の廃棄物削減や課題の同時解決にも取り組んでいる。
今後は、佐渡市にて紙おむつリサイクルを実現するため、令和6年佐渡市に建設する同法人の特別養護老人ホームの給湯用ボイラーとして、紙おむつペレットボイラーを設置する予定である。