【次世代のクリエイティブを発掘】「KAISHI視覚芸術トリエンナーレ」、4人の学生・高校生が最優秀賞を受賞
開志専門職大学(新潟市中央区)が主催する「KAISHI視覚芸術トリエンナーレ」の最終審査結果が11月11日、発表された。
「KAISHI視覚芸術トリエンナーレ」では、次世代を担う新しい才能の発掘を目的として一般や社会人の部は設けず「高校生の部」「大学・高等教育機関在籍者の部」で作品を募集。初回となった今回のテーマは、「未来の〇〇」。「イラスト部門」「マンガ部門」「動画部門」の3部門合計48人がエントリーした。
最終審査の結果発表は、11月11日、開志専門職大学古町ルフルキャンパスで開催。同大学職員とプロの作家が一堂に会し審査した結果、河野楓さん「私たちに見える未来」(イラスト部門 高校生の部)、カン太さん「もう一人の自分に!!」(同 大学・高等教育機関在籍者の部)、ハルノさん「初めての恋」(マンガ部門 大学・高等教育機関在籍者の部)、谷橋さん「開拓者」(動画部門 大学・高等教育機関在籍者の部)の4人が最優秀賞に輝いた。
なお、特別企画として実施された「AI自動生成画像」については、受賞者なしとなった。
審査委員長を務めた高橋大介氏(株式会社ガタケット代表取締役)は総評として「みなさんが『未来の〇〇』というテーマに、どのように向き合ったのかが一番気になった。『テーマに対してどのような表現をしたのか』ということが、今の自分のクリエイティブに対する気持ちや考え方」だと話す。
また、話の中で審査員長特別賞に選定した彩葉さんの「フーチャー乙女」に触れ「(同作品の中で)女性が未来のデバイスを使って自分のメイクを選んでいる。この『自分で選ぶ』という点がポイントで、作者独自の未来がある。どれだけ便利になっても、最後は自分のセンスを使っているところに惹かれた」とし、それに踏まえて「今後、自動生成AIなどによって『もしかしたら自分の仕事がなくなるかも知れない』という不安を抱く人もいるかもしれない。だが、最後に必要になるのは皆さんの中にあるクリエイティブ。これから来る未来に対して自分がどのような作品を作っていけばいいのか、向き合ってもらえれば」と激励の言葉を送った。
なお、マンガと動画も含め、一次審査を通過した作品については、開志専門職大学のサイト上で閲覧可能となっている。
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