【キシャメシ】11月13日、中央区沼垂にて、猫店長とインベーダーと超絶美味い「あいがけカリー」に出会う
予報によると、雨は午後からになるのかな。ただ今11時30分の新潟市は、肌寒いながらも長閑な天候で、街を流していても気持ちが良い。雨が来る前に、沼垂テラスをちょっと歩こうかな、と車をコインパーキングに入れる。
そして沼垂のメイン通りをてくてく歩いてる時に思い出した(今ここ)。そういえば通り沿いに、カレー屋さんあったよな(←気になっていた)。
「こはるカリー」は昭和レトロ喫茶という面持ちだ。入った瞬間、居心地が良いのがわかる。
ここの店長は猫のこはる、だ。異論は認めない。そうなのだから仕方ない。お店にはご夫婦らしき2人のスタッフがいるが、彼らはこはるに雇われている(という設定な)のだ。
沼垂は猫と暮らす街。陽だまりに目をやると、そこここで猫が丸くなっている、確かにそんなイメージがある。
ここのカリーのメニューはシンプル。看板メニューの「こはるカリー」(バターチキンカリー)ともう一品、日替わりのカリーが用意されている。月曜日の今日は「ポークビンダルー」だ。ん-迷うところだな、どっちも食べたいな。ふとメニューに目を落とすと「あいがけカリー」(税込1,300円)が。迷ったらこれでしょ。
オーダーした後、店の中を見渡す。店内のいたるところに猫のアイコンがいる。まるで隠れ〇ッキーを探しているみたいな楽しさだ。
楽しさといえばこの店の一角になんと「スペースインベーダー」のゲームテーブル(現役)がある。カリーを待っている間はインベーダーに興じていられるという、50代記者には夢のような空間。
そしてお待ちかねの「あいがけカリー」が着皿。どうっすかこのビジュアル。まるで大陰太極図のごとく、2種のカリーをきっぱり分かつターメリックライス。右側が「こはるカリー」左側が「ポークビンダル」。これに小さなサラダが付属。
では「こはるカレー」(バターチキンカレー)から。あ、これは、優しい。実にまろやかな味わい、なのに奥から辛みが追いかけてくる。ココナッツと和風だしを合わせた旨みか。こんな心地よいカリーはなかなかお目にかかれない。
反対側の「ポーク・ビンダル」はどうか。梅酒やスパイスに漬け込まれたというポークが柔らか美味い!ガツン系のスパイシーな旨みながらもフルーツ系の甘みと酸味が複雑味を加える。こいつは、ずっと食べていられる味だ。
対極にある味わいの二種のカリーが一皿に。カリー好き記者にとって、その一皿は理想郷と言える。トータルで辛みは適度なのだが、食べた後は芯から体が暖まっている感じ。
「お口直しに」とアイスを出された。メニューにはサラダもアイスも書かれていないがデフォルトのサービスらしい(インベーダーも!)。最高だ、この店。絶対また来ようっと。
店を出て、沼垂テラスに歩を進める。穏やかな天候は継続中。カレーで体もポカポカするのであと10分、散歩しようか。
(編集部I)
【こはるカリー】
新潟市中央区沼垂東3丁目1-20 セルショップオオツカビル1F
営業時間 11:00~15:00 16:00~18:30(テイクアウトのみ)
ルーがなくなり次第終了
定休日 水、木
<グーグルマップより>
【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。