【子連れ出勤可】今秋埼玉県から夫と移住した妙高はねうま複業協同組合(新潟県妙高市)の事務員高橋芽依さん(28歳)
妙高はねうま複業協同組合(新潟県妙高市)に勤務する事務員の高橋芽依さん(28歳)は埼玉県秩父市出身で、今年9月25日に柏崎市出身の夫(28歳)と埼玉県川口市から妙高市へ移住してきたばかり。今年子供が生まれたのを機に「できれば、自然豊かな田舎で子育てしたい」(高橋さん)と2人で考えた。
高橋さんは「夫は妙高はねうま複業協同組合のマルチワーカーに興味があり、地元新潟に貢献したいという思いから、妙高市に移住することに決めた。妙高市は自然が豊かで、2人とも田舎出身なので懐かしく、地元とそう変わらないという印象」と話す。
首都圏といってもどちらも田舎出身。これまで川口市にいたが、最近事件も蕨(わらび)駅付近であったように治安も悪いので移住のハードルは思ったより低かった。
「妙高はねうま複業協同組合の東(あずま)智隆理事兼事務局長とは、東さんの前職の知り合いと夫が知り合いで繋がった。妙高市は川口市や柏崎市のおよそ中間地点ともいえ、実家に行くのや夫のご両親が来るのもちょうどいい。川口市も高速に乗れば近い。夫はマルチワーカーを魅力に感じ、私は子供と出勤できる勤務スタイルが一つの移住の決め手になった」(高橋さん)
高橋さんの夫は旅館・日帰り温泉のかわら亭(妙高市)で、フロントや給仕、掃除を担当している。高橋さんの子供は4か月。週3日、8時半〜17時半まで8時間労働で事務をしている。家賃も川口市と比べれば安く、自宅アパートからは車で6分と近い。
「この仕事のメリットは、保育園に行かなくて済むことや、子供をすぐ近くで見られること。夫の収入が変わるので、私も働かないといけないと思った。私は海なし県の埼玉県出身のため、日本海が近いのが嬉しい。また、ロッテアライリゾートなどリゾート地やいもり池などの観光地が近いのがいい。雪は体験していないが、秩父も寒いので、寒さ的には大丈夫だと思う」と話した。
高橋さんは、「行政には子育て支援に力を入れてもらいたい。テレビで見たが、新潟県は子ども広場が一番多いと見たことがある。女性の働きやすさのきっかけになり、いろいろな働き方ができるようになれば、みんなのためになると思う。仕事はできる限り続けたいので、仕事と育児の両立はベストな割合でできたらいいなと思う」と話していた。
「小さい子供を連れて出勤できる」という日本でも稀な画期的な取り組みを行う同組合。SDGsを推進する妙高市だが、今回の取り組みが普及し、移住者が増え、「子育てしやすい街・妙高市」をアピールできるようになることを願っている。
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(文・梅川康輝)