【Q3決算】スノーピーク(新潟県三条市)が減収減益 アウトドア業界の一時的な急拡大が落ち着く
株式会社スノーピーク(新潟県三条市)は11月13日、2023年12月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高195億3,400万円(前年同期比14.8%減)、営業利益7億800万円(前年同期比77.2%減)、経常利益11億3,500万円(前年同期比64.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億6,500万円(前年同期比68.0%減)となった。
スノーピークはアウトドア業界について、コロナ影響下での一時的な急拡大から落ち着き、巡航速度での成長に戻ってきていると認識しており、加えて、今年の夏は、記録的な猛暑であったこと、また、西日本を中心に複数の台風が上陸するなどがアウトドア業界全体に影響があったものと認識しているという。
業績については、売上高は主に国内卸売チャネルでの納品が進まなかったことにより前年同期比減収、営業利益は、販管費を予算より削減したものの売上減少の影響が大きく前年同期比減益となった。
国内での事業については、直営店では、顧客と密接な関係を構築していることから、引き続き、来店客数・レジ客数ともに増加しており、売上も堅調に推移している。一方で、卸売では、同社商品の在庫は適正水準に近付きつつあるものの、他社ブランドの在庫はまだまだ適正とは言えない状況が引き続いており、結果として、当社商品のセルインに影響が出ており、売上は前年同期を下回る状況が続いている。
海外での事業については、底堅いアウトドア需要に支えられて回復傾向にある国もあれば、コロナ下での急激な市場拡大が落ち着く過程における卸売先での在庫調整が未だ続いている国があるなど、国ごとで違いがみられている。
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