【村上新聞】給食にズワイガニ、中学校の生徒たちが旬の海産物を味わう
地元でとれたズワイガニなど旬の海産物を味わってもらおうと、村上市の岩船中学校で7日、給食を兼ねた試食会が開かれた。
漁協や県、村上市でつくる新潟県漁業協同組合岩船港支部漁業振興対策協議会が、岩船や山北など市近海で水揚げされる海産物をPRしようと初めて企画。生徒と教職員約60人に、岩船港でとれたズワイガニを一人1杯と、アンコウ汁、マダラの竜田揚げなどが振る舞われた。
給食では、同漁協岩船港支所の伴田航支所長らが、カニ用のはさみやスプーンを使って、脚の外し方や身のむきかたなどを丁寧に指導。生徒たちは、茹でガニに悪戦苦闘しながらも、少しずつ身を取り出し、「味が濃厚で美味しい」「身がプリプリで新鮮」などと感想を言い合いながら口いっぱいにほおばっていた。
伴田支所長は「地元でもズワイガニやアンコウなどがたくさんとれることを知ってもらい、海産物を身近に感じてもらえたら」と話していた。
県内のズワイガニは県北が好漁場で、昨年の水揚げ量は岩船港支所が約26トン、山北支所が約53トンだった。冬場にかけて肝が旬を迎えるアンコウは年中水揚げがあり、両支所とも昨年は約15トンの漁獲があった。