【創業70年の老舗】建築工事の梨本建設(新潟県見附市)が破産開始決定
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、建築工事業の株式会社梨本建設(新潟県見附市、梨本正社長)は、2023年11月8日に新潟地裁長岡支部より破産開始決定を受けた。
破産管財人には髙橋俊介弁護士(六花法律事務所、長岡市)が選任されている。負債総額は約5,600万円が見込まれる。
1953年7月に創業した老舗企業である株式会社梨本建設は、見附市を中心に、長岡市や三条市などでも住宅建築工事を手掛けてきた。ピーク時である1998年2月期には2億3,320万円の完工高を計上していたが、近年は住宅市場の縮小や同業者との競争の激化により受注環境が厳しくなり、2011年2月期以降の完工高は数千万円台に留まり、2020年2月期の完工高は2,435万円にまで低迷した。
また、売上不足による赤字や、2016年2月期に債務超過に陥るなど財務状況も悪化していた。2021年8月に代表者が病気となり、代表者以外の従業員が不在で後継者もいなかったため、同年12月に事業を停止し、今回の破産開始決定に至った。