【にい経編集部発】記者コラム&今週の主なニュース

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今週、三条市立大学(新潟県三条市)アハメド シャハリアル学長のインタビュー記事を公開した。紙面の都合上掲載できなかったが、取材の中で印象に残った言葉がある。

従来の工学部は専門家をつくろうとしてきた。(一分野を深く学習することは)研究職に就く場合は良い。だが、ものづくりの現場では「俺は電気の専門家じゃないから」や「物理を専攻してないからこの仕事はできない」と言えない。現場では「あれも、これも」できなければいけない。また、学生は卒業論文を書いただけで何かの専門家になった気分になってしまうが、大学4年間だけで専門家にはなれない。それが、競争力を産まない日本の学びの弊害。(シャハリアル学長)

工学部ではないが、大学時代は象牙の塔に籠もって正に「にわか専門家」となっていた私にとっては耳が痛い話だ。

もちろん、シャハリアル学長の言う通り、ある分野のエキスパートを志すのであれば専修することに意義はある。また、学び自体の楽しみや研究の面白みを否定はしたくない。だが、現代日本における学士号、いや、教育全般のあり方にはおおいに疑問がある。

三条市立大学以外にも、実社会を意識した学習を厚くしている大学や研究室は増えている。硬直化した日本の教育の構造へ風穴を開ける流れに期待したい。

(編集部・鈴木琢真)

 

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