【新商品】あんころ餅の上に生クリーム 新潟県上越市の風物詩・上杉謙信ゆかりの「川渡餅(かわたりもち)」をアレンジ

新商品の「霧立餅(きりたちもち)」

新潟県上越市の高田、直江津地区のみで毎年11月30日、12月1日限定で販売される、上越市ゆかりの戦国武将・上杉謙信に関連するあんころ餅「川渡餅(かわたりもち)」が有名だが、今年かなざわ総本舗(新潟県上越市)がこの2日間で新発売するのが生クリームをのせた「霧立餅(きりたちもち)」だ。

そもそも、「川渡餅」とは今から約450年前の1561年(永禄4年)、上杉謙信は永遠のライバルだった武田信玄との戦いのため出陣。その戦の前夜に兵に餅を配り、兵の士気を高め、濃霧の中に川を渡り、勝利したと伝えられている。その後、12月1日に無病息災を願い、食す風習として伝えられている。

こうした上越市の風物詩とも言える「川渡餅」だが、かなざわ総本舗の金澤一輝代表取締役社長は、「期間限定でこの地域でしかないグルメはないものか」と長年考えていたところ、生どら焼きやあんぱんと牛乳など、あんこと乳製品の相性が良いことに気づいた。そこに、上杉謙信が川中島の合戦で濃霧の中に川を渡ったという言い伝えと絡めて、今回の「川渡餅」に生クリームをのせる新商品を開発し、商品の名前を「霧が立つ」の霧立餅とした。

あんころ餅と生クリームは相性がいい

金澤代表は「『川渡餅』に代表されるような文化や伝統は長い間に細くなり、途絶えてしまう可能性は十分にある。ただ、少し目先を変えることによって、地域の人の目を引いて未来につながるような文化や伝統として残っていったらいい。また、上杉謙信の戦場に霧が立っていたという話も皆さんに伝わるようにしたいというのが和菓子屋の務めだと思う」と話している。

すでに予約が多くきているため、600パックほど用意するが、11月30日、12月1日は予約でなく取り置き予約になり、商品がなくなり次第終了となる。

「川渡餅」は6個入り780円(税別)、10個入り1,300円(税別)。「霧立餅」は6個入り1,200円(税別)で販売される。

かなざわ総本舗の稲田本店(新潟県上越市)

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